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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第三十六話  サードインパクト
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を吸い寄せ吸収し、ゴジラを拘束する光をも吸い込み始めた。
「ブラックホールがサードインパクトのエネルギーで相殺されているわ!」
 不完全なサードインパクトは、小型のブラックホールに相殺され、儀式を維持できなくなっているようだ。その証拠にセフィロトの樹の形を象っている光が消えかけており、支えられていた弐号機が今にも落ちそうになっていた。
 やがてブラックホールは、吸い込むのを止めた。弐号機とエヴァンゲリオン量産機達が力を無くしたように地面に落下した。
 だがその代わりにブラックホールは宙で留まり、光の塊となってそこに存在するようなった。
「なんだ? 今度は何が起こっている?」
「アンチATフィールドのエネルギーがブラックホールとプラマイゼロで膠着してしまったのかしら?」
 リツコは、持ってきていたノートパソコンでMAGIに繋ぎ、解析を開始した。
 サードインパクトが止まった隙に、拘束から逃れたゴジラが胸に刺さっていたロンギヌスの槍を掴んで引っこ抜いた。
 そして忌々しそうにロンギヌスの槍を投げ捨てると、光の塊の方を睨んだ。
 ゴジラに背びれが輝きだし、ゴジラが熱線を放とうとした。
 すると。

「ゴジラさん、ごめん。それは、ダメ。」

 機龍フィアの方の砲塔からミサイルが放たれ、ゴジラの背中に着弾してゴジラの熱線を阻止した。
 ゴジラが、ギロリッと機龍フィアの方を睨んだ。何のつもりだと言いたげに。
「あ、…危なかったわ。」
「今度はなんだ?」
「あのまま熱線を放たれてたら、あのエネルギーの塊が爆発して日本が消滅するほどの爆発が起こっていたとMAGIが解析したわ。」
「なんだと!?」
 胸をなでおろすリツコに、前線指揮官が叫んだ。
 恐らく爆発したとしてもゴジラだけは生き残れるので、ゴジラ的には爆発させたかったのだろう。
「なんてことだ、ディメンション・タイドが裏目に出たか!?」
「いいえ、むしろサードインパクトを止められただけ良しですわ。あのままエネルギーが自然に拡散するのを待てば…。」
 その時、MAGIが最大の警告を表示した。
「なに!? こ、これは…、まさか…。」
「なんだなんだ、今度は何が…、っ!?」
 その時、彼らが見た物は。

 光の塊の真下辺りから伸びてくる白い巨大な腕だった。

 その手は光を掴み、光はその手に吸収されていった。
 そしてズルズルという風に、生えてくる白い巨大な身体。
 全長は、100メートル近くあり、のっぺらぼうのように顔はなく、人の形をしていた。
 光が吸収し尽くされると、何もない頭部の形が変形し始め、それとともに全身の形が変わり始めた。

「あれは………、しょ、初号機!?」

 独
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