第三十六話 サードインパクト
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いた。
動かないゴジラだったが、数分置いて、その目に光が灯った。
雄叫びを上げ、ロンギヌスの槍を引き抜こうと手をかける。
するとセフィロトの樹の形を編成していたエヴァンゲリオン量産機達と弐号機が発する光が強まり、まるでそのエネルギーが流れ込むようにゴジラの周りにあるロンギヌスの槍のコピーから発せられる光が強まった。
ゴジラが絶叫を上げもがく、すると周囲に液体のような物が飛び散った。
「うわ! なんだ!」
地球防衛軍の部隊と、ネルフ職員達の方にも飛び散った液体(かなり遠く)。高温であるため湯気を発するその液体の匂いは…。
「これはLCL!?」
湯気と共に鼻をつくその匂いは、血の匂いに似た香りを持つLCLだった。
「サードインパクトを起こすためのエネルギーをロンギヌスの槍を介してゴジラをLCLに還元させようとしているというの!?」
リツコは、ゼーレの意図を読み取った。
ゴジラには、アンチATフィールドがあるが、ロンギヌスの槍と比較したら弱い。とりわけ自身の体の形を保つためのATフィールドそのものはあるため、アンチATフィールドの力を増幅させられたら形を保てなくなるのだろう。だがゴジラの意思力の強さかすぐにはLCL化はしない。
だが暴れるたびにLCLが飛び散っている。
そして。
「うわああああ! 液体化したぞ!」
突然地球防衛軍の部隊の人間が数名、LCL化してしまう現象が起こった。
それはネルフ職員にも発生し、サードインパクトの余波がここだけじゃなく、世界各地で起こっていることを示していた。
「ツムグ! 椎堂ツムグ! 応答しろ! サードインパクトを止めるんだ!」
通信機から必死に機龍フィアに向けて呼びかけるが、応答はない。
機龍フィアは、変わらずこの状況を静観している。
「本部からの伝令! ディメンション・タイドの使用の許可が下りた!」
「! なら…。」
狙うは、セフィロトの樹の形を編成しているエヴァンゲリオン量産機達と弐号機。
それで止められるかは分からないが機龍フィアが動かない以上、それ以外に手がない。
ディメンション・タイドの使用。つまりネルフ職員達や彼らの警護にまわっていた前線部隊を犠牲にすることだ。
絶望したり、覚悟を決めたりと反応は様々だった。
そしてディメンション・タイドの砲塔がセフィロトの樹へ向けられた。
「エネルギー充電完了!」
「照準システム準備完了!」
「いつでも撃てます!」
「----撃て!」
ついに撃ち放たれたブラックホールの球体は、まっすぐセフィロトの樹へ飛んでいった。
破裂する強大なエネルギー。
小型のブラックホールは、セフィロトの樹を形成する光
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