第三十六話 サードインパクト
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らサードインパクトを阻止しようとするゴジラすらも邪魔なはずだ。
それともゴジラに味方したのだろうか?
「分からん!!」
軍人の一人が頭を抱えた。
***
進行していくサードインパクトの儀式を、ゴジラが見上げた。
あれほどのこと(セカンドインパクト)をやっておいて、またも同じことをやるつもりかと怒りをあらわにする。
ゴジラの背びれが赤く光った時、エヴァンゲリオン量産機の一体が大ぶりの刃をゴジラに向けて投げた。
それはゴジラの眼前でロンギヌスの槍の形に変形した、ゴジラはそれを顔を横にずらして避けた。ロンギヌスの槍のコピーは、ゴジラの後ろに刺さった。
そしてエヴァンゲリオン量産機達が、次々にロンギヌスの槍のコピーをゴジラに向けて投擲しだした。
ゴジラは、フンッと鼻を鳴らし、体内熱線を放ってロンギヌスの槍のコピーを弾いた。四方八方、ゴジラを囲うようにロンギヌスの槍のコピーが地面に刺さる。体内熱線を喰らってもロンギヌスの槍のコピーは破壊できなかった。ゴジラが軽めの威力でやったためか、それともコピーとはいえロンギヌスの槍だからであろうか。
ゴジラの背びれが赤く光りだす。
すると。
周囲にあるロンギヌスの槍のコピーから電流のような光が発生し、ゴジラを拘束するように纏わりついた。
ゴジラの背びれの光が弱まっていき、ゴジラは、ロンギヌスの槍のコピーから発せられる光から逃れようともがきだした。
ロンギヌスの槍のコピーがゴジラにどんな作用を発しているのかは不明だが、行動を妨害しているのは間違いない。
ゴジラがもがいている隙に、宙に浮いている弐号機が、本物のロンギヌスの槍を持ち上げ、投げる体制を取った。
『アハ、ハ、ハハハハハハ! ヒヒ、イヒヒヒアヒャハハハハハ!』
弐号機の中にいるアスカが狂った笑い声をあげる。
『死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!』
そして弐号機が本物のロンギヌスの槍をゴジラに投げ放った。
ロンギヌスの槍は、真っ直ぐに、射抜いた。
ゴジラの胸部を。
ゴジラは、悲鳴を上げ、後ろにのけ反り倒れる。だが背中まで貫通したロンギヌスの槍がゴジラの体を支えた。
ゴジラががくりと力なく体を垂れさせた。
ネルフの警護にまわっていた防衛軍も、ネルフの職員達も、基地の司令部もシーンっと静まり返った。
「馬鹿な…、ゴジラが……。」
「あんなあっさりと…。」
これまでの歴史の中で、そして今まで決して倒れることがなかったゴジラが、あっさりと一突きで倒れた。
ぐったりと串刺しにされたまま動く気配がない。
機龍フィアは、離れた場所で、ただそれを見守って
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