第三十五話 量産機
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ゲリオン量産機)の行く先だ。」
通信機を懐に収めたゴードンは、尾崎を連れて轟天号へ向かった。
「よぉ。」
「風間! もういいのか?」
轟天号が収まっているドッグに行く途中で風間と出会った。
「寝てられるか。」
「ムチャするなよ。」
「俺がいなくて誰が操縦桿握る?」
「いや…そりゃ代理が…。」
「あ?」
「な、なんでもない…。」
「とっとと行くぞ。」
ゴードンが急かした。
「大佐、敵はどこへ?」
「第三新東京だ。」
「第三新東京に? なぜ?」
「分からねーよ。あれと同じのが9匹もいやがって、今機龍フィアが応戦してるらしいがどうも様子がおかしいらしい。」
「様子がおかしい? …っ。」
尾崎の嫌な予感が強まった。
「ぼーっとするな、行くぞ!」
「は、はい!」
尾崎は頭を振って気を持ち直しゴードン達を追って行った。
***
「おじいちゃん達、いくらなんでも時間かけすぎだよ。」
機龍フィアで、エヴァンゲリオン量産機達を相手にしているのだが、決定的な一撃を与えていないので一見すると戦いは膠着していた。最初に首を折ったエヴァンゲリオン量産機は、すでに復活している。
機龍フィアの動きにたいする不信はすでに地球防衛軍やネルフにも伝わっているだろう。
さっきからひっきりなしに通信機が鳴っている。
『ツムグーツムグー、どうして倒さないの?』
「んー。」
ふぃあですら不信がっている。
「待ってるんだよ。」
ツムグは、微笑む。
『何を?』
「でも全然来ないんだよね。」
『だから何を?』
「サードインパクトさ。」
『えっ?』
その時、低空飛行してくるボロボロのエヴァンゲリオン量産機が、機龍フィアの頭上スレスレの位置を高速で横切った。
その手に持つ、ロンギヌスの槍が離され、横たわっている弐号機のすぐ横に突き刺さった。
そのエヴァンゲリオン量産機は、まるで役目を終えたかのように地面に激突し、転がりながら石化していきやがて崩れ落ちた。
すると弐号機の右手がロンギヌスの槍を掴んだ。
ギシリッと音を立ててゆっくりと立ち上がる弐号機を、機龍フィアに乗っているツムグは、見つめていた。
エヴァンゲリオン量産機達が、急に翼を広げ飛び立ち、弐号機の周りに集合した。
『うふ…、ウフフフフフフフ…。』
壊れた少女の笑い声が、弐号機から聞こえて来た。
量産機の二体がロンギヌスの槍を手にする弐号機の横に並び、支えるように掴むと、翼を広げて弐号機と共に空へ浮遊した。他の量産機達も空へ舞い上がる。
「……。」
それらすべての動きを、ツム
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