第三十四話 ディメンション・タイド
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らレイが顔を出した。
「音無博士…。」
「おめでとう、レイちゃん。」
「碇君…。」
「えっと…、その…、なんて言ったらいいのかな?」
顔を真っ赤にしているシンジは、モジモジしていた。
すると。
「私、碇君の赤ちゃん欲しい。」
「ぶほぉ!」
笑顔で言ったレイの直球発言にシンジは、思いっきりふいた。
「あらあら。」
咳き込むシンジとポカンッとしているレイを見て、音無は失笑した。
ツムグの体細胞の活性化による効果なのか、レイは初経を迎え、子供が作れる体になったようだ。
それを祝って今日の夕飯はお赤飯となった。ちなみにレイは赤飯を大変気に入った。
***
「おめでとう、レイちゃん。」
ツムグは、機龍フィアの操縦席の中でくつろぎながら、遠く離れた位置にいるレイに向けて言った。
『ツムグー、どうしたの?』
「ちょっとおめでたいことがあってね。』
『ふ〜ん。』
「生まれて育って、死んで、また生まれて。なんだかそれが嬉しいんだ。」
ツムグは、独り言を言う。
目をつむれば数多の小さな光の粒が脳裏に浮かぶ。
それが新しい命だと分かる。ずっと昔から視ていた数多のこれから生まれ来る命の粒だ。
「それにしても、音無博士は気付いてないのかねぇ…。」
『なにがなにが?』
「いや、こっちの話。ああ見えて鈍いとこあるからさぁ…。過労で負担がかからなきゃいいけど。」
『音無博士がどうしたの?』
「ここでの話は内緒だよ。」
『分かった。内緒。』
ふぃあからの了承を得た後、ツムグは、操縦席に深く座り直した。
「さて………、ここからどーなるのかな?」
アダムとリリス以外の使徒が死んだ。
リリスは、魂を失ったまま。アダムは、ツムグの腹の中。
復活した初号機はいまだ見つからないがあれを使徒と定義すれば、まだ使徒は残っていることになる。
ゴジラが残るリリスとエヴァンゲリオンを破壊すべく第三新東京を目指すのか。
はたまた……。
「あー、どうなるのかな、これ…。」
ツムグは、頭を抱えた。
頭を抱えて唸っていたツムグだったが、ふと止まった。
「……マジか。」
脳内に浮かんだ自らの予知に、困惑の声を漏らす。
「あのおじいちゃん達、そーくるか…。もうゴジラさんしか見えてないんだね。」
ゼーレがすでに人類補完計画を放棄して、ゴジラを何が何でもどうにかしたいというのをツムグは、読み取った。
ゴジラさえいなければ、ゴジラを葬らなければという思考が彼らを縛ったのだろう。
「あの女の子のことも忘れてた。」
ゼーレが人類補完計画の依代として選んだ少女、アスカ・ラングレ
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