第三十四話 ディメンション・タイド
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ょっと入ってても眉を寄せなくなった。
しかし…。
食べ過ぎた結果、もしも、レイがぽっちゃりになったら?
だがしかし、シンジは例えそうなろうと愛せる自信はある。
もしそうなった時のダイエットのシュミレートまでしちゃったぐらいだ。だがシンジの心配を他所にレイは、太る気配はない。もしかしたら痩せの大食い体質なのかもしれない。
「お腹いっぱい。」
「そう、よかったね。」
二杯食べて今日は終わった。
「……。」
レイが腹部を気にしていた。
「どうしたの? お腹痛いの?」
「朝から、なんだか違和感があるの…。」
下腹部を撫でながらレイは答えた。
「お医者さんに診てもらう?」
「大丈夫……。!?」
「どうしたの? えっ…。」
急に立ち上がったレイ。
その足の間からツーッと赤い水滴が白い足を伝って垂れた。
「あ…、ああ…。」
「綾波!? け、怪我!? 怪我したの!? いつの間に。」
「ど、どうしよう…。なにこれ…。」
「と、ととととと、とにかく医者…。」
「あっ、シンジ君、レイちゃん、どうし…。」
「音無博士ーー!」
「きゃ、どうしたの!?」
「綾波が、綾波が…!!」
「落ち着いて、何があったの? って、レイちゃん!? それ…。」
通りがかった音無に縋りつくシンジを落ち着かせようとした音無は、レイの足を伝って垂れている赤い液体を見て驚いた。
「とりあえず医療テントに行きましょう!」
「綾波が、綾波が…。」
「落ち着きなさい!」
「ひぅ! ひゃ、は、はい!」
慌てて焦って混乱しているシンジに喝を入れて落ち着かせた音無だった。
そしてレイを医者の所に連れて行った。
医療チームがいるテントから音無が出てきた。
「綾波は大丈夫なんですか!」
「えっと…、なんというか…。」
「悪いんですか!?」
「違う。違うのよ。むしろおめでたいことなの。」
「はい?」
出血したことがおめでたいとはどういうことなのか、男であるシンジには分からなかった。
「あのね……、レイちゃんは、体質的に普通じゃなかったのよ。」
「はい…。」
「そのひとつが、あの子……、月経がなかったことなのよ。」
「げっけい? ……あっ。」
保健体育の授業は受けているので賢いシンジは察した。
「そう。月経…初経が来たのよ。レイちゃんに。つまり、赤ちゃんが作れるようなったのよ。」
「あ、赤ちゃん…!」
シンジは、ボンッと顔を赤くした。
経験はないが、意味が分からないほど子供ではない。
「今日は、お赤飯ね。」
大変喜ばしいことだと、音無は笑って手を叩いた。
すると、ソロソロとテントか
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