第三十四話 ディメンション・タイド
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結果だった。
なんで、どうやって帰ってこれたかについては、気が付いたら帰ってきていたという、本人にも分からないという結論である。
「奴はどれだけ不死身なんですか!?」
「完璧な生命なんてもんはない。必ず死なす方法はあるはずだ。それを探すのが俺達の仕事だぞ。」
「ゴジラがいる今、機龍フィアの操縦者がいなくなったら困りますけどもね。」
「技術部はさっさと新しい操縦者を選定しろつーの。」
それができたら苦労はしません(※技術部談)。
ところで、なぜ今まで使徒の襲来時にディメンション・タイドを使用しなかったのか。
その疑問に答えるとすると、過去にこれがメガギラスの襲来に繋がり、かつゴジラを葬れなかったなどの理由から倉庫に封印されていたのである。
埃をかぶっていたのを、カヲルの襲撃で崩壊した基地の整頓をしていて発見したため、存在を忘れかけていた科学者達はディメンション・タイドの封印を解くに至ったのである。
使徒の撃退に用いられなかったのは、ディメンション・タイドが使用された当時を知る古参の科学者達がメガギラスの再登場や、それ以外の新たな怪獣を呼び寄せる可能性を危惧したことと、機龍フィアの実戦投入とミュータント兵士の戦力投入などの企画が先取りされたなどが理由となるだろう。
使徒に通用するのかはまあ、別にしてディメンション・タイドを使用する機会がなかったのだ。
今回の初号機の脱走と被害、その後の最悪な展開が要される今、主力の基地を破壊され、主力の戦力も乏しい今、ディメンション・タイドの使用に踏み切ったのである。
こうして初号機の抹殺のための準備が整いつつあった。
***
「寮の方も火災の危険があるかないか点検が必要だから、それが終わるまで仮設テントで過ごしてもらいたい。」
「分かりました。」
「碇君と一緒がいい。」
「綾波。」
基地の破壊のため、住み込みで働いていた者達が住んでいた寮の方も危ないと判断された。
一見すると他よりは被害がなかったため無事そうだが、念のため電気系統やガス系統などの点検が行われることになり、そこで住んでいた者達は少しの間仮設テントでの生活を余儀なくされた。
寮生活では、別々の部屋を与えられていたシンジとレイだが、レイはこれをチャンスとばかりにシンジと一緒に仮設テントで住みたいと言って来た。
あれだけの悲劇の後だというのに“ここ”だけささやかな幸せオーラが出ている。
「……。」
二人に仮設テント暮らしを告げに来た寮長(男)は、シンジとレイが放つ小さなイチャイチャハートをぶつけられて、なんともいえない状態になっていた。
「…あー、彼女欲しい…。」
っと二人に聞こえない小声で呟
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