第三十三話 死の預言
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獣と戦うための研究が、二次被害、三次被害を出す原因になったらシャレにならないわよ。」
「それでもビオランテとか、デストロイアは出たけどね。メガギラスの時もだよ。」
どれも人間の手で起こった怪獣の事件だった。
デストロイアなどは、特に、一代目のゴジラを倒した代償に発生したものだったのでゴジラを倒すうえで次の怪獣の発生という大きな教訓を残した。
メガギラスは、ゴジラを倒すための実験の最中に起こった結果で、結果的にゴジラに掃討してもらったという皮肉を残した。
ゴジラを滅ぼそうとすると何がかが起こる。まるで呪いのように……。
「二度とそんなことが起こらないようにするのが、それを継ぐ私達の役目よ。」
「ところで村神さんは?」
「なによ急に。」
「村神さんはどうしたのかなって思って。」
「…まだ発見されてないわ。」
「生存は絶望的か。生きてたらいいけど、死んでたら…、記録残ってるのかな?」
「…どういうこと?」
「あれ? 村神さんの研究知らないの?」
「部署が違うから知らないわ。それで何があったの?」
「ちょっとね〜。あの人の研究内容が…。」
「勿体ぶらずにはっきり言いなさい。」
「とりあえず村神さんのいた部署の辺りを徹底的に探してみてよ。ひょっとしたら逃げてるかも。」
「だから何なのよ!」
勿体ぶって言わないツムグに、音無はキレた。
その後、ツムグの言う通りに村神がいた部署の研究室(倒壊してる)を重点的に掘り起こしてみると…。
「音無博士!」
「なに? 何か出たの?」
「いえ…、それが……。恐らく村神博士だと思われる遺体が…。」
「…そう。」
「それが変なんです。」
「なにが?」
「何かに齧られた形跡があります。恐らく死因はそれかと…。」
「えっ…。」
「あと近くに何かが入っていたと思われる巨大な試験管がありました。内部から破壊されたと思われます。」
「…村神が何か記録を残していたはずよ。それを探し出して!」
「分かりました!」
作業員達に指示を出し、村神が残しているであろう記録を探させた。
そして。
「出ました!」
「解析するからこっちに回して!」
「はい!」
掘り出された記憶媒体の解析を行った。
何重にも掛けられたプロテクトを解いて、内容を閲覧すると…。
「なによ…、これ…。」
そのマッドな内容に音無は、言葉を失いかけた。
エヴァンゲリオン初号機の細胞、フランケンシュタインの血液、ツムグの細胞、ザトウムシ型の使徒のコアのコピー……その他諸々(※沢山あるので割愛)。
その中で目が行ったのは、初号機の細胞という項目だ。
初号機とは、先ごろゴジラに破壊されたエヴァンゲリオン
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