第三十話 ふぃあと渚カヲル
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カヲルは、ゴードンを訪ねていた。
ゴードンは、自己鍛錬中だった。
「僕は、渚カヲル。初めまして。」
「…何の用だ?」
「あなたと話がしたくて…。」
「俺は話すことなんざない。さっさと失せろ。」
「あなたは、人類最強と言われていそうですね?」
ゴードンに冷たくあしらわれてもカヲルは、微笑みを浮かべたまま話を続けた。
「最強と呼ばれるその力…、気になります。」
「ケッ。そんなもんは周りが勝手に誇張してるだけだ。」
「でも気になります。」
「さっさとどっか行け。邪魔だ。」
「……無理やりにでもその力、見せてもらいたいな。」
「!?」
一瞬にして目の前に現れたカヲルに、ゴードンは、目を見開いた。
「てめぇ…。」
すぐさま距離を取ったゴードンは、腰の日本刀に手をかけた。
ゴードンは、カヲルの発する得体のしれない気配を察知した。
それは、ゴードンが知っている気配によく似ていた。
「そうか……。そういうことかよ。」
ゴードンは、理解した。カヲルの正体を。そしてカヲルが何をしようとしているのかを。
「さあ、見せてください。最強と謳われるあなたの力を。」
両腕を広げるカヲル。
二人の間に、風が吹いた。
やがて、キインッと、日本刀の半分が折れて、地に落ちて刺さった。
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