第三十話 ふぃあと渚カヲル
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こう見るとほとんどゴジラに倒されているわね。」
特にサキエルとシャムシエルは、ゴジラに一撃でやられている。たぶん使徒の中でかなり不憫である。
ゼルエルもある意味で不憫であるが、ほぼ自業自得だ。
「それにしても、G細胞と使徒がここまで相性が悪いなんてね…。」
なぜかしら?っと、リツコは首を傾げた。
リツコは、更に疑問を抱く。
ゼルエル以降の使徒が、人の心に迫っているということだ。
アラエルの精神波長は、攻撃というより相手の精神を強引に解析するためのものだ。
その波長の中で、尾崎だけがなんともなかったらしい。
カイザーとしての神経構造の違いではないかと思われるが、こればかりは本人の体を調べてみないことには分からない。
そして次に、アルミサセル。
この使徒は、パターン識別装置で青からオレンジに変化するという実体があるのかないのかよくわからない使徒であった。
この使徒は、初めにいきなり尾崎を狙って動き、椎堂ツムグによると尾崎との融合を図ろうとしていたらしい。
椎堂ツムグの機転により、機龍フィアの内部に入り込み、その後なぜかゴジラに向かって行き、融合に失敗。逆に浸食され結果崩壊。ということらしい。
「そもそもゴジラがどうやってATフィールドを破っているかよね。ずっと疑問だったんだけれど。」
今更であるが大きな疑問である。
絶対領域とされ、エヴァでなければ突破できないと定義していたATフィールドを、なぜゴジラが破れるのか。
「ゴジラは、南極に封印されていた……。南極はセカンドインパクトで消滅した。第三新東京に姿を現したゴジラは、南極に封印される前より強くなっていた。」
リツコは、パソコンを操作し、ゴジラが使徒を殲滅する瞬間などの映像を出す。
「ATフィールドを破るには、同じATフィールドで中和するか、その逆のアンチATフィールドを用いるしかない。ロンギヌスの槍は、アンチATフィールドを発生できるけれど………。まさか……。」
リツコは、サキエルのATフィールドを打ち破った瞬間の映像を連続して出力した。
サキエルのATフィールドは、ゴジラの手が触れただけで簡単に破れている。
「ゴジラは、破壊神という仇名がある通り、すべてを破壊する力を持つのなら…、ゴジラは、アンチATフィールドを持っている? だからATフィールドが意味をなさない? そのエネルギー源は、南極を消滅させた際のセカンドインパクトのエネルギー? G細胞にはアンチATフィールドを無意識に発生させる能力が備わっているのだとしたら……。ああ、なぜ使徒がゴジラに勝てないのか分かったわ。」
アンチATフィールドを常時(?)発生させるものを喰ったら、そりゃ体内から溶けてしまうわと、リツコはぼやいた。
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