第二十八話 ふぃあとアルミサエル
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グ…、知りたいな……
『ツムグ、ふぃあの中にいるよ。』
中にいるの? じゃあツムグのところに行ってみる
『いってらっしゃーい。』
***
第三新東京では、機龍フィアとゴジラの戦いが繰り広げられていた。
DNAコンピュータが停止しているためほとんどの武装が使えないため、肉弾戦が主となっている。
「くっ、ふぃあちゃんいないとこんなに大変なんだな…。」
DNAコンピュータのサポート無しでの手動操作の難しさに、ツムグは、そうぼやいた。
さっき尾崎と並行して走ったり、尾崎を担いで走っていた時よりも遥かに疲れるのだ。そりゃ戦闘なんだから神経を尖らせているので精神に来る負担も大きいのである。
その時。
「うん?」
シュルリと白く光る紐状の物が天井から降りて来た。
「ふぃ、ふぃあちゃん、こっちに誘導したか…。」
それが使徒アルミサエルだと一目で見抜いた。
「ま、いっか。」
しかしすぐに持ち直し。
左の操縦桿から手を離し、アルミサエルに触れる。
「おいで。」
すると待ってましたと言わんばかりに、アルミサエルが、ツムグの体に入り込んだ。
そして、2秒後。
機龍フィアの機体の装甲の隙間から、アルミサエルが物凄い勢いで飛び出し、目の前のゴジラに入りこもうと接近した。
「えっ、そっち(ゴジラさん)に行くの? そっち(ゴジラさん)行っちゃうの? あっ。」
ツムグは、思い出して自分の腹に触れた。
「あっぶなかったー。忘れてた…。」
アルミサエルは、ツムグの精神から情報を得てゴジラに向かったのである。精神を司る脳の方を重点的においていたので、腹の方には行っていない。本当にギリギリである。
ツムグのゴジラに対する好意的な意思を理解しようとして、ゴジラに向かって行ってしまったのだ。
機龍フィアの前にいたゴジラは、接触しようと接近してきたアルミサエルを引っ掴んだ。
グルルッと唸り声を上げながら、アルミサエルを睨みつける。
アルミサエルは、ジタバタ、ピチピチと暴れている。
アルミサエルの能力は、相手と融合することであるのだが、ゴジラにはなぜかそれができない。本当なら掴まれている端から融合できるはずなのに何かに阻まれている。
分厚くて、圧倒的な何かにゴジラとの接触が阻まれている。
-----ひとつになりたい
そう意思を伝えようと思念を飛ばしてみるがうまくいくわけがない。それどころか、ゴジラの機嫌がますます悪くなる。
ゴジラに掴まれている先から、何かが逆にアルミサエルの中に入り込んでくるのを感じた。
それはアルミサエルが知る限り、今まで感じた
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