第二十六話 銀髪の少年
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やかしたくなる。
「碇君の足りなくない?」
「僕はもうお腹いっぱいだよ。だから大丈夫。」
心配してくれるレイに、シンジは微笑んで答えた。
「綾波レイはいるか。」
ほのぼのしたお昼ご飯の時間に乱入者が現れた。
白衣からして科学部の者と思われる。
「はい。」
レイが席を立った。
「実験について話があるので、食事が終わったら来てもらいたい。」
「分かりました。」
「以上だ。」
そう言って白衣の男は去っていった。
レイは、席に座り直した。
「実験って…、例のこと?」
「…そうだと思います。」
志水が聞くとレイは、頷いてそう言った。
実験とは、レイを完全な人間にする実験のことだ。
話があるということは、つまり……。
「いよいよってこと?」
「っ!」
シンジは、その言葉に反応した。
実験が行われるということは、失敗すればレイが死ぬことになるのだ。
実験についての説明は音無から聞いてはいたが、非常に危険な賭けであることは間違いない。
「…ごちそうさまでした。」
レイは、ささっと食事を終わらせ、席を立とうとした。
「あ…、綾波。」
「行って来る。」
レイは、そう言って食堂から出て行った。
「心配かい?」
「はい…。」
実験が失敗したら…っという不安が重くのしかかる。
「僕に、できることなんて…。」
「あるよ。」
「えっ?」
「傍にいてやりな。」
「…はい!」
そういえばレイから、実験の時はギュッ(と抱きしめて)してほしいと言われていたのを思い出し、シンジは、少しだけ気持ちを強く持つことができた。
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