第二十六話 銀髪の少年
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とは、アダムのことである。
ツムグの腹の中に封じてから、ツムグの調子が悪いことは監視役の報告で受けていた。
「ですがアダムを彼の体内から取り出すことはできませんよ?」
「その通りです。」
アダムを出せばその波動に魅かれて使徒が来る。
使徒とアダムが接触すればサードインパクトが起こると言われる。
使徒の研究の第一人者である赤木リツコがツムグの腹に入れることがもっともアダムを封じるのに適していると推奨したぐらいだ。
しかし…、天敵のツムグの腹の中に入って死なないアダムもアダムである。さすがは使徒の始祖というべきか。
「機龍フィアの修理は順調ですが、DNAコンピュータの方がへそを曲げてしまったらしく今後運用に差し支える可能性があります。」
「そうですか…。」
「機龍フィアとのシンクロ実験でツムグに変わる新たな操縦者を見繕いたいという意見が多数寄せられています。椎堂ツムグの体調不良がシンクロに支障を出す可能性がある以上、新たな操縦者の育成を進めた方が良いのでは?」
波川の側近がそう意見した。
波川は少し考えて。
「ツムグにばかり頼ってばかりはいられません。新たな操縦者の選定に力を入れなさい。」
「はい。」
ツムグの調子が悪いので、ツムグに変わる機龍フィアの操縦者を選ぶことに力を入れることになった。
ちなみに別の操縦者を探すこと自体はずっと行われていた。
だがシンクロ実験がうまくいかず中々決まらなかったのだ。
その原因としてDNAコンピュータ(=ふぃあ)の非協力的な状態があげられるが、ツムグとの仲が悪くなっている今ならうまいく可能性がある。
まあ、今ふぃあがだんまりなのでもしかしたらDNAコンピュータそのものが破損している可能性も否定はできないが……。
***
「おかわり。」
「レイちゃん、ほんとよく食べるようになったわね。」
茶碗を受け取りながら志水が微笑んだ。
ちなみにご飯三杯目だ。
食に興味がなかった頃を思えば、随分と健康的になったが、ちと食べ過ぎじゃないかとシンジは思う。
食べないよりはいいかもしれないが、食べすぎもよくはない。
しかしレイは、?せすぎであるため、食べたほうがいい。
心なしか初めて会った時よりちょっと(?)ふっくらしたような気はする。気のせいかもしれないが。
シンジが少し考えていると、ふと視線を感じた。
前の席にいるレイの視線がシンジのおかずに向けられている。
「食べる?」
「いいの?」
おかずが足りないと感じていたようなのであげると言うと表情が少し明るくなる。
その表情の変化も嬉楽しいのでついレイにおかずを分けてしまう。というか甘
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