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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第二十五話  精神干渉
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と逆方向に移動しようとすると、またATフィールドが発生し阻まれた。
 アスカは、ATフィールドに閉じ込められてしまった。
「なんなのよ!? 何が起こってるの!? 使徒!? こんなところで…っ。」
 アスカがうろたえていると、ふと視線を感じて後ろに振り向いた。
 別の外付け廊下から、誰かがアスカを見ていた。
 訓練校の生徒ではない。
 遠目に見ても分かる銀髪だった。
 アスカが茫然としていると彼女にあたたかな光が降り注いだ。
「い…、いやああああああああああああああああ!?」
 頭を抱えて悲鳴あげて倒れるアスカ。
 別の廊下に立っていた銀髪の人物は、アスカがアラエルの光に当たったのを見届けると、ニヤリと笑ってその場からいなくなった。





***





 アラエルからの攻撃は、基地にも降り注いだ。
 なにせただの光のように見えるそれ。
 天から降り注いでいるので建物内へ逃げ込む以外で防ぎようがない。しかも少しでも浴びたら忽ち精神を犯される。

 そんな中で尾崎だけが精神干渉を受けなかった。

 風間達を建物内へ運んでいたが、自分のいる部隊の半数程度しか運べず、極度の精神干渉で生命維持すら危ぶまれる状況となり心肺停止に陥る者達が続出してしまった。
 建物内へ逃げ込んだ他の部隊が、風間達に心臓マッサージをしている尾崎を見つけ、尾崎だけがなぜかアラエルの光の攻撃に耐性があったことが判明した。

「カイザーとしての神経構造の違いでしょうか?」
「重要なことは精神干渉をされなかった、大事なのはそこよ。」
 音無が強く言った。
「この状況をどう打開するか…。相手は宇宙空間にいて、しかも強力な精神干渉を行って来る…。」
「接近戦も遠距離戦もできませんよ。」
「うう…、どうしたら…。」
 誰もが頭を抱える状況だった。


 そして。


「それでまた俺に?」
 ツムグに意見を仰ぎに行くことになった。
 レリエルの時もだが、ツムグに意見を求めることに良い顔をする者は少ない。
 ツムグが出す言葉がほぼ100パーセント当たることだけに頼りたくないのだ。
 機龍フィアが修理中なため部屋で待機していたツムグに、使徒の映像が映されたパソコンを見せた。
「なんか随分と思い切ったことするなぁ。」
「どういうことだ?」
「こいつ(アラエル)、人の心を理解しようとしてるって感じだ。別に攻撃のために精神干渉をしてきてるわけじゃないってこと。」
「なんだと!? 使徒が人の心を!?」
「使徒にしてみりゃ人間って、自分達にはない知恵の実を持つ存在じゃん。だから知りたくなったんじゃないかな。知恵の実がもたらした心ってモノを。自分達
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