第二十五話 精神干渉
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研究部で解析をと言う声が多々あったが。
「またセカンドインパクトのを起こしたのかよ。いや、次はサードインパクトか。」
セカンドインパクトのあの惨状から、アダムに手出しするのは臆され、だがそのままではアダムが成長しサードインパクトの引き金になるということで…。
「なんでまた、俺に?」
ツムグに一任された。
「おまえがこの手のことには適しているんだよ。」
と言って、アダムの入ったトランクを渡される。
「そんなこと言って、何をするかはもう決まっているのにさ。」
「こっちだってコレ(アダム)を処分するのは、勿体ない限りなんだ。他の連中が勘付く前にとっととやれ。」
「はいはい。」
ツムグは、やれやれと肩をすくめて、トランクを開けた。
胎動する卵を取り出し、そして。
「あーん。」
一口でいった。
「…うわっ。マっっっっズ!」
喉と腹を押さえて、ツムグは、嫌な顔をした。
その後もマズイマズイと連呼しながら涙目。
アダムを持ってきた人も嫌そうな顔をしている。
「ねえ。吐いちゃダメ?」
「吐くな。そのまま腹に入れてろ。アダムの波動を出さないようにするには、そこ(ツムグの腹の中)が一番なんだとさ。」
「赤木博士が言ったの?」
「使徒にとって、おまえの細胞は天敵だからだとさ。」
「だったら俺の胃袋なりを摘出してそれに入れたら?」
「胃袋程度でアダムの波動を防げたら喰わさないわ。」
「あっ、そう。…うぇ…。」
もう吐きそうと言わんばかりに、ツムグは気持ちの悪いという顔をした。
こうしてアダムは、ツムグの腹の中で保管(?)されることになった。
リリスの方は、とにかくでかいのと、磔にされているのと、地下深く過ぎて運び出せないということで、ネルフの地下に残っている。
それにまだ現時点で使徒にアダムがリリスだということがバレていないはずなので、引き続き使徒を引き寄せるためというのもあった。
ところで…。
「ツムグ。」
「なに?」
尾崎達がツムグを訪ねた。
「ネルフの地下に行ってきたんだ。もう何が言いたいのか分かるよな。」
「ああ。うん。」
「なぜレイちゃんのクローンをすべて焼き払ったんだ?」
地下にあったレイのクローン体の全てを熱線で焼き払ったことがバレたようだった。
しかしそれは想定の範囲内であるツムグは、特にリアクションはせず。
「あのままじゃ、あの子が暗殺になりして殺されて、あそこにあるクローンに魂が移ってたかもしれないじゃん。」
と、悪びれもなく答えた。
「おまえ。」
「あそこの映像は尾崎ちゃん、見たんでしょ? あんなの見せられたら尾崎ちゃんはそ
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