第二十四話 G細胞と使徒
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「お気を損ねたかしら?」
ゴードンの言葉に、リツコは、クスクスと笑った。
リツコは、席から立ち。
「マヤ、しばらく席を空けるからMAGIの方をお願いね。」
「はい、分かりました。」
マヤにMAGIを任せ、リツコは、ゴードンの近くに来た。
「こちらですわ。ついてきてください。」
リツコの後ろにゴードンがついていった。
最低限しか機能していないネルフの中を歩いて、やがて辿り着いたのは総司令室だった。かつてここでゲンドウが座っていた席がある。
司令の席に設置されているキーボードをリツコが操作する。
すると広い司令室の中央辺りの床が開き、何かがせり上がってきた。
「これですわ。」
それは頑丈なトランクだった。
「こいつは?」
「あら、内容は聞いていないのですか?」
「開けてみてからの楽しみだとか言ってたな。」
「そう。」
そう言いながらリツコは、トランクのパスワードを解いていく。
そして開けられたトランクに詰まっていたのは…。
「あの男の企みにどうしても必要だったモノ。今となっては無用ですけれど。」
「おい、どういうことだ?」
「これは、卵。かつてアダムと呼ばれていたモノが還元された姿。」
トランクの中で胎動するそれは、半透明な殻に包まれた何かの胎児のようなモノ。
リツコは、それをアダムだと言う。
「セカンドインパクトの元凶ってわけか。」
「あら、そこまで知っているの?」
「とある男から聞いた話だ。誰がやったのかは知らねぇ。」
リツコは、ゴードンの言葉から、ゴードンがセカンドインパクトの事実は知っていてもゼーレやミサトの父親達のことは知らないことを察した。
「これをどうするのです?」
「預からせてもらう。」
「そう。でも気を付けてください。これがあると使徒がそちらに行きますわよ。」
「どういうことだ?」
「使徒の目的はアダム。アダムの波動に魅かれ、そこを目指す。もし使徒がアダムと接触されば…。」
「サードインパクトが起こる。」
「そこまで知っているのなら気を付けてくださいね。」
「それだと妙な話だ。」
「といいますと?」
「これが運ばれたのはあの魚みたいな使徒の時だ。だったらそれ以前の使徒は何を目指してここ(第三新東京)に来た? ここにはまだなにかあるんじゃないのか?」
「…お見通しなのね。でしたら…。」
リツコは、観念したと言いたげに大げさに肩をすくめて見せた。
そして、彼、ゴードンをある場所へ案内した。
「これで、ネルフが隠す物はもうありませんわ。」
そう言って見せた物は。
「これは…。」
「これはリリス。黒い月に乗ってやってきた私達人類の祖先
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