第二十二話 レイ、頑張る
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内側からどうにかしたかったのね。危うく殺されかけたことだってあったわ。」
「人類の文明が始まった頃から存在するとかしないとか…、歴史を裏から支配していたとは聞いたぜ。」
「あら、それだとあなたの方が良く知っているかもしれないわ。」
「………使徒が人類の可能性だってこともな。」
「なんですって?」
ここから先は、ゴードンが加持から聞いたことである。
使徒は、使徒アダムから生まれた生命の実を持つ人類。
人間は、使徒リリスから生まれた知恵の実を持つ人類。
両者は争う運命にあり、互いに持たない物を手に入れて完全な生命になることが目的である。
人間は、使徒から生命の実を。使徒は、人間から知恵の実を。手に入れるために。
使徒が持つ生命の実と言うのが、使徒の体を維持しているコアであり、S2機関という永久機関だという。
「人類の可能性だから、人類とほとんど同じ遺伝子を持つわけだ。ある意味当り前のことだった。使徒が人間に敵意を向けるのは俺達人間にしかない知恵の実とやらが欲しいから。……そして人類は、生命の実、永久機関のS2機関を欲しがった。ゼーレとかいう連中の目的はそれだろう。」
「その二つを手にした人類が覇者になるということかしら? 単に頂点に立つことだけを狙っているとは、思えないわね。」
「おまえもそう思うか?」
「人間の歴史の裏にいた彼らが、“その程度”のために動いているとは思えない。もっと面倒なことを考えて行動してそうね。」
「人間を進化させるためだっつったら信じるか?」
「…その話、どこで?」
「どーでもいいだろ。
「情報の出所は重要よ。」
「おまえがゼーレとかいう連中と繋がっている可能性はどうだ。」
「信用がありませんか?」
「戦自も国連も、ゼーレの隠れ蓑だったらしいからな。」
「それはどこの情報かしら?」
「ゼーレと繋がりのある奴らを片っ端から上げてもらおうか。」
「それを言ったらほとんどの人間達がそうなるでしょうね。ですが彼らはゼーレを良く思っていないらしいわ。」
「…ゴジラか。」
地球防衛軍が誕生するきっかけとなった最悪最強の敵。
「そうでしょうね。ゼーレからの離反が増えたのもゴジラを始めとした怪獣の出現がきっかけではあったらしいわよ。」
ゼーレにとって完全なイレギュラーであったゴジラを始めとした怪獣の多くの怪獣の出現は、ゼーレの隠れ蓑とされていた政治家や軍部などに自立する力を湧きあがらせ、ゼーレの威光が及ばない地球防衛軍が人類の存続を賭けてゴジラと怪獣達と戦いを繰り広げた。
「尾崎の命を狙っているのもゼーレか?」
今までにも
「また命を狙われているとは聞きましたが、ゼーレとは断定できませんわ。」
「…連中は何か勘違
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