第二十話 ロボット競技大会
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。メンテのたびにくすぐたがってたらメンテができないでしょ。」
『う〜。』
「慣れるように頑張ろう。」
『む〜。』
「よしよし、いい子だね。」
『ふぃあ、イイ子?』
「うん、良い子。」
ツムグは、機龍フィアの操縦席で、機材の一部を撫でた。
『ワ〜イ。』
ふぃあは、喜んだ。
「でも拳骨ぐらいはした方がいいかもね? ふぃあちゃんのせいで波川ちゃんに余計な仕事作っちゃったから。」
『ヤダーー!』
上げて落とす。
それからしばらくして、緊急を知らせる通信が入った。
ゴジラが、日本海側から上陸し、第三新東京を目指して進撃を始めたのだ。
すぐに機龍フィアは、しらさぎで輸送され、第三新東京でゴジラとの戦いが始まった。
***
会場の警備に当たっていた尾崎は、追われていた。
謎の覆面集団が、追って来る。
「この辺なら…。」
周りに人がいないことを確認し、尾崎は止まって振り返った。
武装した覆面集団が、一斉に尾崎に武器を向ける。
「何が目的だ?」
尾崎が聞くが、向こうは答えない。
代わりに銃火器の安全装置が解除される音が響いた。
「なぜ、俺を狙う?」
次の瞬間、一斉に射撃が行われた。
尾崎は、手をかざし、超能力のバリアで防いだ。
それを見た覆面集団は、驚き、どよめいた。
「答えてくれ。手荒な真似はしたくないんだ。」
尾崎は、そう言いつつ、構えた。
武器は手にしていない。つまり肉弾戦で武装した敵をすべて倒せるということだ。
尾崎の迫力に、覆面集団は、圧され、一歩後ずさる。
「頼む、答えてくれ。なぜ俺を狙ったんだ?」
しかし、敵は結局何も答えなかった。
尾崎が出す覇気に根負けし、一人が逃げ出すと、それに触発されて全員が背中を見せて脱兎のごとく逃げ出してしまった。
残された尾崎は、溜息を吐いた。
今までに殺されそうになったことは何度もあるが、こんなあからさまな、それでいて“雑”なのは初めてだった。
内部犯行(尾崎という標本を手に入れたがっているマッドの仕業)ではないということは分かった。
しかし、命を狙われる心当たりがない。
「いったい誰が…、どうして…。」
尾崎は俯き呟いた。
「尾崎少尉!」
「! トリス。」
トリスと呼ばれた茶髪のミュータント兵士の少女(15歳)が駆けて来た。
「ご無事でしたか!」
「ああ、なんとかな。そっちは?」
「逃げられました。逃げ足が恐ろしく早い連中ですよ。」
「そうか…。」
「また内部の人間の犯行でしょうか?」
「いや、違うと思う。」
「なぜ?」
「勘だ。
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