第二十話 ロボット競技大会
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大きさは、80メートルはありそうな巨体で、今は足を曲げているのでそれよりは小さく見えるが立ち上がればエヴァンゲリオンとそう変わらない大きさかもしれない。
長い両腕。首の部分はなく、頭部は胴体と一体化したような形をしており猫背。背中に数本の棒のような物が生えているというかなり独特な姿である。
政府関係者や企業関係者に配られたパンフレットによると、日重が中心になって製作した物だと記されており、一般企業がこれだけのロボットを作ったのは驚嘆に値するだろう。
対する機龍フィアは、地球防衛軍、作。
ある意味で一般企業対地球防衛軍という図式になる。
もうすぐイベントが始まるというのに、機龍フィアが来ない。
「波川司令殿。メカゴジラはどうしたのですか?」
さすがに焦れた日重の重役が波川に話しかけた。
「ええ…。少し整備部が手間取っておりまして。」
「地球防衛軍最強の兵器の整備が遅れるとは、どうしたことでしょうか。」
そこへジェットアローンの開発の中心人物である時田が現れた。
「ご自慢のメカゴジラに不備でもあったのですか?」
時田は、相手が地球防衛軍の司令官だというのもものともせずそう言った。
波川は顔色一つ変えず。
「なにぶん戦場での出番の多いものなので、油断ならないのです。」
「日本の都内を暴走したケースもありますから、確かに油断なりませんね。」
「あれについては、使徒に乗っ取られたと説明してあるはずですが。」
「あっさりと敵に奪われるようでは、防衛軍の警備体制にも問題があったと言わざる終えないのでは?」
「使徒はいまだにその生態・出現パターンが定まらず、怪獣と長らく戦って来た我々でも解明できていない未知の敵。まさか、機龍フィアの内部に出現するなど想像もしていませんでした。」
「なら、今回のイベントにメカゴジラを出したのは、名誉回復のためですか?」
「それも勿論ありますが…。」
「波川司令。機龍フィアの準備が整いました。」
「間もなくしらさぎで会場に輸送されます。」
そこへ機龍フィアの準備が整い、会場に運ばれることが伝えられた。
しらさぎに吊るされた機龍フィアが会場の中空を飛んできて、機龍フィアをゆっくりと地面に降ろした。
日の光を浴び、銀と赤の巨体がきらめく。その圧倒的な姿に会場の観客席も、日重の重役達もどよめいた。
やはり本物は、テレビや写真越しに見る姿とはまるで違う。
「準備はできたのですか?」
波川が付き人から渡された通信機を使い、機龍フィアに話しかけた。
『オッケー。ふぃあちゃんも大人しくしてくれてるよ。』
「そう。その調子でお願いするわ。」
「ご自慢のメカゴジラは、パイロットがいると聞いておりますが。どのよう
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