第十九話 シンジの告白とレイの気持ち
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「うまく制御しなさい。」
「…がんばる。」
機龍フィアのDNAコンピュータに宿る自我意識“ふぃあ”をいかにして、暴走しないようにするか。そこら辺が鍵になりそうである。
***
第三新東京で、バルディエルに乗っ取られたエヴァンゲリオン参号機は、ゴジラに惨殺された。
そして、ゴジラに破壊されたエヴァンゲリオン初号機。
「これ…、回収する意味あったのか?」
ゴジラの体内熱線でいい具合にヴェリーウェルダンの焼き加減の初号機に比べれば、バラバラのグチャグチャにされた参号機の残骸は、まだ形がしっかり残っているだけマシかもしれない。
初号機の方は、散々潰されて原型がないうえに、ゴジラの放射熱線でとどめとばかりに焼かれたため、もはやこれが初号機だったと分かる人間はいないというありさまである。
辛うじて骨だったと思われる箇所が残っていたことと、ネルフを守る要である特殊装甲板の修理のため重機が入った際に、抉ってみると生の組織が出たことから回収が決定され、運び込まれたのである。
炭化した部分を剥がすと、確かに生きた細胞と思われる物が出てきて、面白い物が見つかったとマッドな科学者達は喜んでいた。
ところでエヴァ弐号機の方は、左腕を失ったとはいえ、ほぼ原形はとどめていたため、引き続きネルフで保管されることになった。ただ修理費までは出なかったため左腕はそのままだ。
これでネルフには、エヴァンゲリオン弐号機(左腕無し)と、エヴァンゲリオン五号機が残ることになった。
アスカについては、ゲンドウが弐号機を使ってエヴァンゲリオンの有用性を証明するために言いくるめられてバルディエルと交戦したということから、訓練学校での再教育と謹慎処分が言い渡された。
「なんでまた学校なんて行かなきゃなんないのよ!」
飛び級で大学まで出ているアスカは、この処分に不満だった。
さらにアスカは、ゴジラが狙うとされるエヴァンゲリオンに乗っていたにもかかわらずゴジラに無視されたことについても不服を申し立てた。
ゴジラの考えていることなどただ一人を除いて分かるわけもなく、アスカの不平不満は受け入れられなかった。
ゴジラが弐号機を無視した件について、ツムグにはすでに聞いている。
回答は。
「俺、あの時蒸し焼きされてる真っ最中で、ゴジラさんの思考を見る余裕なかったんだ…。」
機龍フィアの中から引っ張り出された時の惨状を思えば、余裕がなかったのだろう。
ツムグは、すごく落ち込んでそう答えたのだった。本当は蒸し焼きされただけじゃないのだが…、頭クラクラだったことは蒸し焼きの段階で忘れられた。
ツムグがあの時のゴジラの思考を読み取っていない以上、なぜ弐号機を無
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