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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十九話  シンジの告白とレイの気持ち
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「……。」
 音無と尾崎は、純粋に二人の恋の成就を祈り、風間は風間でレイを導いたことに今更ながら照れ臭くなり、ぼりぼりと頭かいていた。





***





 シンジが自分に与えられている部屋に帰ろうとしていた時だった。
「碇君!」
「綾波?」
 走ってきたレイに、シンジは驚いた。
「どうしたのさ?」
 レイは、走ってきたため息を切らしていた。
「……き…。」
「えっ?」
「…碇君…の……こと…。」
 レイの目から涙が零れた。
 表情が乏しかったレイの顔は、涙でくしゃくしゃになった。
「…す…き。」
「……えっ!? 綾波…、今、なんて…。」
「いかり、君が…、しゅ…き……、好きっ。」
 レイは、目をこすりながら必死に言葉を紡いだ。
 シンジは、目を見開き、ポカンッと口を開けた。
「私も……、好き。碇君が好き。」
 頬を染めて、泣きながらレイは、…笑った。
「あ、綾波…! ほ、ほんとに?」
 シンジの顔が真っ赤になった。
 レイは、こくりっと頷いた。
「ほ、ほ本当に、いいの?」
「なにが?」
「僕なんかで…、いいの…?」
「碇君だから。」
「あ、綾波〜!」
 感極まってレイの肩を掴もうとしたシンジだったが。

 っとその時。
 ぐうううっという腹の虫が鳴った。

「……、お腹すいた。」
 レイのお腹だった。
 検査のため絶食していたためだ。
 地球防衛軍に来てからというもの、結構食いしん坊になっていた。
「あは…は、はぁ。なんか作ろうか?」
 雰囲気が壊れたため、シンジは、ふらつきそうなりながらそう言った。
「卵丼。」
 賄いで食べて以来、レイのお気に入りの料理だ。
「分かった。今から作るから待ってて。」
「うん。」
 レイは、こくりと頷いた。
 シンジは、自分の部屋にレイを招き、卵丼作った。
「いただきます。」
 両手を合わせて、レイは、箸を丼に向けた。
 箸で、出汁で煮込まれた半熟の卵とご飯を持ち上げ口に運ぶ。
「…美味しい。」
 素直な自然な表情を浮かべるレイ。
「おかわりいる?」
「うん。ねえ、碇君。」
「なに?」
「私が人間になったら…、またサンドイッチを作って、食べたいの…。碇君と一緒に。」
「綾波…。うん。いいよ。」
「私、生きたい…。碇君と一緒に…、生きていきたい。」
「僕も…、綾波と一緒に生きたい。」
 レイとシンジは、見つめ合った。
「碇君…、あのね。」
「なに?」
「…………怖いの。……だから…、触って。」
 レイがもほんのり頬を染めて言った言葉に、シンジは、吹きだしか
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