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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十七話  男の過ち
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った。
「へ、へへ、返信が返ってきました。」
「なんだ?」
「『飲めるか、馬鹿野郎。』っと……。」
 それを聞いたゲンドウは、ピキリと血管が浮いた。
 するとゲンドウが何かのスイッチを取り出した。
「こちらの要求を飲まないのならネルフを今ここで爆破させると言え。」
「なっ!」
 リツコが驚愕した。
 ネルフの自爆装置はMAGIで制御しており、ジオフロントに使徒が侵入したりするなどのよっぽどの非常時以外では動かないはずだった。
「MAGIのプロテクトを突破するなんてできるはずがないわ! ハッタリなんて通用すると思っているのですか!?」
「そう思うなら勝手に思っていたまえ。」
「!!」
 リツコは、直感で感じた。自爆装置の引き金をゲンドウが握ってしまっていると。
 何らかの方法でMAGIから自爆装置の制御を奪ったのだとしたら、どうやってと、リツコは思考をグルグルさせた。

「やめるのだ、碇!」

 そこへ冬月が駆けつけた。
 だが肩を負傷しており、肩を押さえる手が血塗れになっていた。
「こんなことをしても無駄だ…。ユイ君を永遠に失うことになる! あの破壊神に彼女を殺されるところを、私に見させないでくれ!」
「冬月…。」
 ゲンドウがゆらりと冬月の方を見た。
 その顔を見た冬月は、顔を蒼白とさせた。
「い、碇…おまえは…。」
「もうすぐ、もうすぐだ…。ユイ。」
 首を戻したゲンドウは、冬月のことなどもう気にも留めていない様子だった。
 冬月は、ズルズルとその場にへたり込んだ。
「碇司令、機龍フィアが!」
「むっ?」
 モニターを見ると、ゴジラに地面に叩きつけられ続けていた機龍フィアが半分ぐらい埋まっていた。
 機龍フィアがぴくりとも動かなくなったからか、ゴジラが初号機の方に向き直った。
 ゲンドウの顔が歪んだ歓喜の色に染まった。
 モニターにゴジラが一歩一歩と初号機に迫っていく光景が映っている。
「そうだ…。行け、行け! ユイ、間もなくだ、もうすぐ…!」

 っと、その時。
 警報が鳴り響いた。
 それは、使徒が出現した時の警報音だった。

「な、なんだと!?」
 使徒はすでにゴジラに殲滅されたはずだった。
「何事だ!」
「特殊装甲板内部の配管に使徒が浸食しています!」
「! さっきの使徒…。こんな時に!」

「グッドタイミング…、バッドタイミングか?」

 椅子を蹴倒して立ち上がっていたゲンドウの後頭部に、ゴリッと固い何かが押し付けられた。
 そして手に持っていた自爆装置起動のスイッチが叩き落とされた。
「!?」
「てめーの企みはこれで終いだ。」
 風間が拳銃をゲンドウ
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