第十六話 BARDIEL その1
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る気配がなかった。
ゴジラは、バルディエルの頭を掴みあげた。
更に腹を掴み、引っ張った。
バルディエルの腹が裂け、臓物が溢れ出て地面を赤黒く染めあげた。
ゴジラは、腹から手を離し、肩部分を掴んでさらに引っ張った。
頭が背骨と一緒に引っこ抜かれ、裂けた首部分からコアらしきものが覗いていた。
ゴジラは、それを掴むと、そのまま握りつぶした。
握りつぶす瞬間、バルディエルのものと思われる悲鳴が上がった。
もはや原形をとどめていないグチャグチャになったバルディエルを地面に捨て、ゴジラは雄叫びをあげた。
バルディエルの体液が近くにあったハッチの中に流れ込む。
ゴジラが使徒を殺して愉悦に浸っている時。
ゴジラからやや離れた位置からせり上がって来るものがあった。
ゴジラは、それを見て気分を害されたと言う風に顔を歪めた。
それは、射出機に固定された初号機だった。
『……た、…助けて……。』
初号機の内部からか細い少年の声が響いたが、ゴジラに伝わるはずがなかった。
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