第十六話 BARDIEL その1
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ゴジラは、バルディエルに向かって進撃を続けた。
『ま、待ちなさい!』
アスカは、残った右腕をバルディエルに伸ばしたが、その手は空を切っただけで終わった。
自分を無視して行くバルディエルと、バルディエル目がけて突き進むゴジラを睨みながら、アスカは、唇を強く噛んでプラグ内の内装を殴った。
ゴジラが再び放射熱線を吐いた。
バルディエルは、再び高く跳躍して避けると鞭のようにしならせ伸ばした腕でゴジラの顔を殴打した。
ゴジラは、体を仰け反らせたがすぐに体勢を直して歯をむき出して唸った。
片腕を地面に沈めたバルディエルは、ゴジラの片足を地面の下から払い、もう片腕で再び頭部を殴打した。
ゴジラは、バランスを崩して横に倒れたところに地面の下から今度はバルディエルの両腕が伸びてきてゴジラを上へ跳ね上げた。
100メートルの巨体が軽々と跳ね上げられ、地面に叩きつけられた。
「あの使徒、あの細腕でなんて腕力だ!」
一見細身のエヴァンゲリオンだが、使徒が取りついたことでパワーアップしているのか、凄まじいパワーを持っていた。
ゴジラが起き上がると、ゴジラの腹に強烈な突きが入り、ゴジラは口から唾液を吐いた。
するとバルディエルの背中から参号機の腕より太い白い腕が生えて来た。
ゴジラとの距離を詰めたバルディエルは、四本の腕でゴジラの顔と腹を連続で殴打しだした。
バルディエルは、自らの性質を利用して更に能力を底上げしたのか、ゴジラの巨体が殴られるたびに後ろに後退した。
「お、押されてる! ゴジラが!」
「なんて奴だ! ここまで地の力でゴジラを追い詰める奴がいるなんて!」
「椎堂ツムグはどうした!? 何が起こっているのか奴に聞くのが一番だ!」
「機龍フィアがオーバーヒートを起こしかけている上に当の本人がヘロヘロ状態で話にならん!」
「どうするんだ! ああ!?」
ゴジラがこのまま押されっぱなしかと思いきや、そんなはずはなかった。
参号機の腕が顔を殴打する直後、その腕をゴジラが噛んだ。
そして噛み千切った。
バルディエルは、跳躍して距離を取り、噛み砕かれた腕を白い組織で修復した。
ゴジラの背びれが光った。
放射熱線が来ると思ったのかバルディエルがゴジラの顔を殴打しして発射を阻止しようとして…、できなかった。
放射熱線ではなく、周囲に広がる体内熱線だった。地面が抉れ、ネルフ本部を覆う装甲の一部が溶けて変形した。
もろに浴びたバルディエルは、地面に転がりブスブスと煙を出していた。殴打しようとして伸ばした腕に至っては肘あたりまで蒸発していた。
内部の方も焼けてしまったのか時折ビクンッと跳ねることはあれど立ち上が
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