第十六話 BARDIEL その1
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れる?」
「用があるのはそちらの少年だ。それは聞けない。」
「なんですって。」
「えっ、ぼ、僕?」
他の覆面の男達が、シンジを音無から引き剥がした。
「うわあ!」
「やめて!」
「おまえはついでだ。碇シンジ、この女の命が惜しかったら大人しく従うんだ。」
「っ…。」
「シンジ君ダメよ!」
「で、でも…。」
「余計なマネはするな。」
男は音無を縛り上げながら言った。
そして二人は目隠しをされ、どこかへ連れて行かれた。
***
「美雪とシンジ君が帰ってこない?」
尾崎はそれを聞いて目を見開いた。
「何か聞いていないか?」
「いいえ…。」
「二人とも外出届を出していて、音無博士の携帯に連絡しても繋がらなくって…。」
音無の同僚が携帯を片手に心配そうに言った。
「何か知ってるかもって思ったんだけど。」
「すまない。俺は何も聞いてないんだ。」
「そうですか…。お泊りだとしても事前に連絡ぐらい入れてくるはずなのに…。」
「……。」
「尾崎少尉?」
「…嫌な予感がする。」
っと、その時。基地が揺れるほどの爆発が外で起こった。
***
ゴジラの襲来を知らせる警報が鳴り響いた。
海からまっすぐに……地球防衛軍・日本基地に向かってきていた。
「なぜゴジラがここ(基地)に?」
「理由を調べるのは後にしろ! 総員、戦闘態勢に入れ!」
「防衛ラインを突破させるな!」
第三新東京を目指さず、基地に向けて進撃してくるゴジラに地球防衛軍はすぐに戦闘態勢に入って応戦した。
ゴジラの雄叫びが基地まで届くほど響いた時。
戦艦を収容しているドッグから爆発が起こった。
そして煙の中から、火龍がゆっくりと浮上した。
「火龍!? 出動許可は出ていないぞ!」
「待て! ドッグを爆破させたのは火龍なのか!?」
「船員は誰も乗っていません!」
「なんだと!? じゃあ、なぜ動いて………まさか…。」
いきなり動き出した無人の火龍が、砲塔を出して、基地に攻撃を行った。
その砲塔にはネバネバとした筋のようなものが張り付ていた。
「パターンブルーを検出しました! 使徒です!」
「今度は戦艦を奪われたのか!!」
「全軍に通達! 火龍…、いや使徒を迎撃せよ!」
「ゴジラが基地を狙ったのはこのためだったのか!」
ゴジラは、いち早くそれに気づき使徒が潜んでいる場所、つまり地球防衛軍の日本基地に向かって来たのである。
宙に浮いた火龍からの砲撃が続いている。
地球防衛軍が応戦して砲弾を撃ち込む
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