第十五話 体調管理は慎重に
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MOGERAマーク5は、日本に持ってこられて早々に壊れた。
壊れた原因の半分以上は、ツムグのせいだ。
ツムグに無理やり威力を底上げされたメーサーキャノンを撃たされたからだった。
あの後ツムグは、MOGERAを壊した罰として、頭部を爆破飛散させられた。
頭からの再生は、とてもじゃないがお見せできない状況になる。他の部位の再生もお見せできないが、これが一番えぐい。
なにがえぐいって、再生のため心臓が肋骨と胸を破って肥大化することだ。
一時的ではあるが体より巨大化するのでマッド系以外はとてもじゃないが見ていられないおぞましい光景である。
頭が再生すると、溶けるように萎むのでこの再生の構造は謎である。人間の遺伝子に依存しているため、人間の体の容量で怪獣並みの再生力を実現するとなると心臓を巨大化せるしかないのでは?っという見方がある。
ちなみに心臓を破壊した場合は、大量出血は一瞬あるがすぐに再生が始まるため身体的な変化はほとんどない。
頭部と心臓の同時破壊の場合、再生にびっくりするほど時間がかかるためナノマシンを使い再生を遅らせれば死亡すると計算されている。だから体内に爆弾の他、ナノマシンを仕込まれたのだ。
頭を壊されるのが一番嫌だとツムグは、ぼやいている。麻酔無しで腹を裂かれても手足を失っても平気なくせにである。
記憶が無くなるかららしい。ちょっとしたきっかけで戻るので支障が出たことはないらしいが、記憶が無くなっている間が気持ち悪いそうだ。
「それで? なぜMOGERAを壊した?」
頭を再生させた後、ツムグはMOGERAに手を出した理由を尋問された。
「壊すつもりはなかったよ。ゴジラさんを飛ばすのにエネルギーを絞ったら…。」
「壊れたと? 馬鹿か!?」
「ごめん。」
「謝ってすむなら警察はいらん! おまえのおかげで機龍フィアの凍結の解除が決まった! まさかそれが狙いだったのか!?」
「違うよ。あのままじゃMOGERAが負けるのは目に見えてたし、あそこでMOGERAを全壊させるわけにはいかないじゃん? おれがやるしかなかったんだよ。」
「ちょっと待て、負けるのが目に見えていたとは心外だぞ?」
「35年前のゴジラさんになら勝てただろうけど…、今のゴジラさんは無理だよ。」
「謝れぇ! 命がけで亡命した黒木達に謝れぇ!」
MOGERAマーク5は、海外に亡命した黒木という人物とその仲間達が製作した新型の対ゴジラ兵器であった。
セカンドインパクト後に地球防衛軍が一度解体されてから黒木が仲間を連れて海外に亡命した際にMOGERAの設計図も持って行っていたため、マーク5までが作られたのである。
亡命した理由は、ゼーレからの暗殺を逃れるためだったのだが、
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