第十四話 破壊神の退屈
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ィングの強化版である。吸収、発射。または反射が可能なボディだ。
ゴジラが吹っ飛んだと同時に、MOGERAの両腕のドリルが二つに割れるように開閉し、中からミサイルが発射された。
ミサイルの着弾による爆発が起こり、ゴジラが煙に包まれた。
その煙が膨れ、ゴジラがタックルをする体勢で飛び出してきた。そのスピードに追いつけず、避けることができなかったMOGERAは、もろにタックルを喰らい、後方に大きく押された。
追撃にゴジラが体を大きく捻って尻尾攻撃を行い、MOGERAの機体が横に吹っ飛んだ。
背中から落下したMOGERAを更に追撃しようとゴジラが襲い掛かる。
足を踏み下ろされる直前で、左側のジェットを吹かし、回転して避けると、ジェットを使って起き上がった。その動きは生物的な機龍フィアに比べて機械的である。まあ、MOGERAには生体が使われていないので当り前と言えば当り前。
しかしそれゆえか、タックルされた部分がちょっと凹んでる。弾力性では機龍フィアの方が高い。
腹にあるメーサーキャノンからメーサーが発射され、ゴジラに当たるがゴジラは怯まず再び体を捻って尻尾攻撃を行った。間一髪でMOGERAは避けたが頭部を掠り、頭部の装甲の一部が剥がれた。
そのせいで片目のレーザーキャノンが壊れ、壊れた影響で出力が若干下がった。
戦闘長引くとともに、戦いゴジラが有利となり、MOGERAが不利になっていくばかりである。
ゴジラは、まるでつまらんと言いたげに鼻を鳴らした。
『なぜ倒れないんだ!』
『35年前のゴジラならとうに膝をついているはずだぞ、なんなんだあの耐久力は!?』
『やはり35年前の封印前よりも強くなっているのか。こんな奴を相手にしていた新型メカゴジラって…。』
『機龍フィアの凍結は失敗だったんじゃないのか!? 今すぐにでも応援に出すべきでは!?』
『MOGERAマーク5の頭部に強力なP・K反応あり!』
『なんだなんだ!?』
『信号を探知! G細胞完全適応者です!』
『何やってんだあのバカは!』
MOGERAの頭部に降り立ったツムグは、目の前のゴジラを見つめた。
「ゴジラさん。今回はふぃあちゃん連れてこれなくてごめん。次は思う存分やりあおう。」
そう言って膝をつき、両手をMOGERAの装甲に添えた。
次の瞬間、操縦系統を支配されたMOGERAがゴジラに突進した。
距離が近かったため避けずにゴジラは、MOGERAを受け止めた。突進による勢いでゴジラが後方に押された。
「今回は帰って。」
ツムグがそう言うのが早いかMOGERAの腹部のメーサーキャノンが発射された。
ただし、限界出力を越えた無理やりの威力で。
一斉発射と違い
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