第十四話 破壊神の退屈
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に、リツコは息を吐いた。
「私達人類は、なんてものを生み出してしまったのかしら…。」
ゴジラは、水爆実験で生まれた。
まあ、途中であれこれあったが省いておく(今は二代目とか未来人とか宇宙人とか)。
それでもゴジラは、人類の敵として存在し続けた。
まるでゴジラが運命の一部に組み込まれているかのように。
「ゴジラは、人類の罪の象徴? ああ、そんな非科学的なことは考えたくないわ。これは置いて置きましょう。」
そう独り言を呟いてパソコンの画面を変えた。
そこに映されたのは、遺伝子や細胞などのデータ。
「基本は人間だけど、脳の発達に伴う身体能力の強化が見受けられるわね…。これがミュータント…。」
使徒マトリエル襲来直後位に風間から貰った(千切った)髪の毛から採集したデータである。
「ああ…、できればあの身体を直接触って計器にかけて、あれやこれ、あんなことやこんなこと、それからそれから…。」
リツコは、熱の篭った息を吐きながらそんなことを呟いた。その表情は実に色っぽい。
「あぁもう! 髪の毛だけで済ますんじゃなかったわ!」
ついにはそんなことまで言いだしてしまう始末である。
遠くにいる風間が肌をゾワッとさせていたとか?
***
進撃していたゴジラがふいに足を止めた。
そして上空を見上げる。
銀と青緑の巨体が飛んできた。
機龍フィアよりは、少々大きく。
両手と口のドリル。
目の部位が金色に光り、スーパーX3から切り離されて地面に着地した。
『MOGERAマーク5、戦闘に入ります!』
両腕のドリルを前に突き出して構えたMOGERAマーク5がゴジラに突撃した。
それを横にどくことで避けたゴジラは、フックをかまそうと腕を振ったが、それをドリルの腕で防ぐMOGERA。
MOGERAの目から、レーザーキャノンが発射された。
ゴジラは、発射されたレーザーを横にずれて避け、MOGERAに掴みかかろうとしたがそれよりも早くMOGERAが後ろに急速に下がったため掴もうと伸ばした両手が空を切った。
『一斉発射!』
目のプラズマレーザー、腹部のメーサーキャノンを同時に発射した。
ゴジラの体に着弾し、ゴジラの巨体が吹っ飛んだ。
すぐに体勢を立て直したゴジラは、口を開けて放射熱線を吐いた。
青緑と銀の機体に命中した放射熱線は、表面を焼くどころか染み込むように吸収されたためダメージはなかった。
ゴジラがそれに驚いて口を閉じた時、MOGERAの体から吸収した熱線が発射されゴジラに当たった。
MOGERAの青緑の部分は合成グリーンダイヤコーディング。ブルーダイヤコーデ
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