第十四話 破壊神の退屈
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を止める術がない以上、作戦は急を要した。
「ゴジラさんを呼ぶにはいいものがあるじゃん。」
っと、司令部に直接来たツムグが波川達に伝えたこと。
日重から徴収した核融合炉。それを餌に今は休眠しているであろうゴジラを起こすのである。
核融合炉の封印作業をしているところで、その封印に立ち会っていた核融合炉の開発責任者は、作戦を聞いて使徒を倒さなければサードインパクトが発生するという話に基づき、参加させてほしいと喰いついた。
開発責任者であることもあり、作戦への参加を許された。
核融合炉をスーパーX3に吊るさせ、ゴジラが眠っていると想定される海域に向かって行った。
やがて、海の底から青白い背びれが浮かんできた時、スーパーX3は素早く旋回し、海面すれすれで日本に向かって飛行した。ゴジラを連れて。
本土が見えた時、レリエルは、更に膨張していた。
スーパーX3がレリエルの下に差し掛かった時、核融合炉を吊っていたワイヤーを断ち切った。
レリエルに飲まれてしまったため、見る影もない街の中心に核融合炉が落下し、ゴジラが陸に上陸した。
ゴジラは、レリエルを見上げ鼻を鳴らす。するとレリエルの膨張が止まった。まるで待ってましたといわんばかりである。
ゴジラの喉にはまだ痛々しい傷が残っており、万全ではないのが見て取れる。
緊張が走る中、ゴジラは、球体の方を見上げて、すぐに下を見おろした。一目でレリエルの構造を理解したらしい。
核融合炉が影の上に落下し、その下にあるはずの地面を割って横たわっていた。
ゴジラがレリエルの影に足を踏む込んだ。
沈むことなく地面を割っていく。
「それと、俺的にはやりたくないけど。このやり方もあるよ。」
ツムグからの進言で、もしゴジラがディラックの海に沈んで戻ってこれなかった場合の備えもしてその時を待った。
核融合炉の目の前に差し掛かった時、ゴジラの足が沈んだ。
ゴジラは、驚きもがかくがあっという間に100メートルの巨体が暗い影の中に沈んでしまった。核融合炉も一緒に。
気のせいか取り込む速度が速かったように見えた。
この後が問題だ。
ゴジラがディラックの海を越えてレリエルを倒し、帰還してくるか。最後の手を使うか。
そして2時間が経過した…。
「使徒に変化はありません。」
「ゴジラでもダメだったか…。」
「まだ2時間ちょっとしか経ってない。諦めるのが早いのでは?」
「使徒の膨張が再開されました!」
「くそ! やっぱりダメだったか!」
「スーパーX2出動!」
「……ゴジラさん。」
高所から遠くにいるレリエルを眺めるツムグは、ゴジラの名を呟いた。
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