第十三話 嵐の前の静けさ?
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ないことなら失せな。」
「接点は受け身で作るだけのもんじゃないと思ってますんで。でかい使徒の時にゴジラを邪魔した奴らのことで少し…。」
加持の言葉にゴードンは、ぴくりと反応した。
あれからあの時に捕獲した謎の武装集団のことについて調査は進んでおらず、何より証言できる状態じゃないというのが痛かった。(ツムグのせい)
狂信的な集団であるのは間違いないが、現在までに確認されている武装組織のどれにも該当していないのだ。
上層部が何か知っているはずだというのは、使徒にロシア基地を消されたことや、使徒を倒したことや、使徒に機龍フィアを奪われたなどの立て続けのドタバタを片付けたくて調査に消極的な態度であることや直感で気付いているがその尻尾を掴むことができていない。
ここまで隠れるのがうまい狂信的な武装組織を、ゴードンは知らない。
「なんだ?」
「あっ、聞いてもらえるんですね?」
「いいからとっとと喋りな。面会時間にも限りがあんぞ。」
「それもそーですね。」
それから加持は、フェイクを交えてであるがあの武装集団が元々はネルフ関連の暗部の組織であることを語った。
ネルフ実権があった頃の勢力を考えればあれだけの潜水艦や戦闘機に、心身共に鍛えられた人間達を用意するのも容易かったであろう。それぐらいの力はあったことはゴードンも理解している。
ただその元ネルフ工作員がゴジラの邪魔をしたのは解せない。
確かにゴジラが復活したことでネルフは実権を失い、ギリギリまで削られ、ほとんどの人間達が切られた。
切られた復讐のために自爆覚悟で使徒が落下してくる直前にゴジラに攻撃するだろうか?
彼らがネルフにそこまで忠義を誓っているとは思えない。
「誰だ?」
「はい?」
「奴らは自分の意思であんな馬鹿な真似をしたんじゃねぇ。別に誰かがいんだろ? そいつを教えな。」
「あちゃー、バレバレですか。あんたあの椎堂ツムグって奴ばりにヤバイ人ってマジみたいっすね。」
「俺とあいつを一緒にすんな。」
「面会終了です。」
そこへ看守が来て面会時間の終了を伝えに来た。
「ま、今回はここまでです。またいつか。」
「…ふんっ。」
加持が去った後、ゴードンは、ベットに横になった。
***
レイは、珍しく困っていた。
段ボール箱を持って歩いてたら、いつの間にか自分の後ろについてくる物体がいた。
立ち止まって振り向き、目線を下に向けると、それは、『クワーッ』と鳴いて、両の腕をパタパタとさせた。
再び歩き出せばついてきて、立ち止まると向こうも立ち止まる。その繰り返しだった。
「綾波、何して…、うわぁ!? なにそれ!?」
倉庫から
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