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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十三話  嵐の前の静けさ?
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『うん! 大人しくする!』
「大人しくしてないー!」

「…あの馬鹿(ツムグ)を困らせるとは、こりゃ相当だぞ。」
 ツムグによく振り回されている技術開発部と科学研究部の者達は、ツムグがふぃあに振り回されている様子を珍しいモノを見るように見ていた。
「しかし…、一応は想定していたとはいえ実際に自我意識が芽生えてしまったわけだが、上層部はどう判断するだろうな?」
「4式の開発のプロジェクトでその辺の資料は見せてるし、渡してるはずだろ?」
「しかもこの人格ですからな…。機龍フィアの運用自体に支障が出る可能性もありますな。」
「そうなったら徹底抗議だ。我が子も同然に育て上げた作品でもあるのだから。」
「我が子…と言う割には、まったく我々に関心がないみたいですけどね。」
「それは言うな。」
 自我意識が突然芽生えたとはいえ、一応は想定していたことだったのもあり技術者達と研究者達の適応は早かった。





***





「……以上が、科学部と技術部からの報告です。」
 会議場が、機龍フィアについての説明を聞いてざわついた。
「こうなることは想定していたというのは間違いないのですか!?」
「4式機龍開発プロジェク発足時から自我意識の発生は予測されていました。3式機龍という前例がある以上、生体コンピュータの運用において独自の思考が発生する可能性は避けられないものとしてプロジェクトは進行していました。」
「機龍フィアの操縦はどうなる!? 今後は自我意識に戦わせるというのですか!?」
「自我が芽生えた直後の出力の記録では、予定出力の半分程度と出ています。」
「つまり現状の戦闘能力を出すには操縦者が必要ということです。」
 機龍フィアについての状態についてや、今後の運用について質問が飛び交う中、一人の男が場の流れを変えることになる。
「メカゴジラの運用以前の問題を忘れてはなりませんよ。」
「問題?」
「この映像をご覧になってください。」
 そう言って合図を出しモニターに映し出したのは、使徒に乗っ取られた機龍フィアが暴走したあとの爪跡だった。
 踏みつぶされた道路その他、車や建物。群馬の都内をまっすぐ通り過ぎた後の惨状であった。
「暴走したメカゴジラは、基地のドッグ目前で運搬船から落下し、そのまま第三新東京までまっすぐ突き進みました。この惨状について、国民にどう言い訳をなさるつもりで? 波川殿。」
「言い訳などしません。ありのままに説明するのみです。」
「馬鹿正直になったところで国民の感情を抑えられるとお思いなのか?」
 モニターの映像が変わり、プラカードや紙などを掲げて集団抗議する団体や、機龍フィアと地球防衛軍を非難するニュースの映像が映し出され
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