第十二話 使徒の誤算
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安否確認をしようと風間に縋ったり、相変わらず表情の乏しいレイが撫でたり抱きしめたりして慰めようとしたという。
食堂にいると聞いたので行ってみると、普段はM機関の者達が座る席にシンジとレイが並んで座っていた。その周りには二人を心配そうに見ている食堂の職員達がいた。
レイが尾崎の存在に気付いて振り向き、すぐにシンジの肩を叩いた。
シンジがゆっくりと泣き腫らした顔で後ろを向く。無表情だった顔がみるみる変わった。
「お、おざきさん…。」
「心配かけてごめん。もう大丈夫だから。」
尾崎は優しく笑って自分のもとへ駆けて来たシンジを抱留めてその頭を撫でた。
食堂にいたおばちゃん達もホッとした顔をしてその光景を見守っていた。
レイもどこか母性を感じさせる柔らかい眼差しでシンジと尾崎を見ていた。
食堂の入り口で背中を預けていた風間は、肩の荷が下りたというように長生きを吐いていた。しかしその表情はほんのりと明るい。
こうして恐怖の名を持つ使徒がもたらした恐怖は去った。
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