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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十一話  IREUL
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では?」
「機龍フィアの関節には、G細胞完全適応者の細胞が浸食しています。これは二番目にきたイカみたいな使徒襲来の時のゴジラとの戦いで故障した時にその故障箇所を補うように骨組み内部にあるG細胞完全適応者の遺伝子が動いたのではないかという報告書があります。」
 機龍フィアの素体とは、この場合、機龍フィアの体を支える背骨を中心とした骨のことを指す。
 3式機龍が1代目のゴジラの骨を使ったので、後継機にあたる機龍フィアはゴジラの骨に似せた形に作り上げたG細胞完全適応者の椎堂ツムグの骨髄から採取した遺伝子細胞で、設計図上での機龍フィアの素体として記載されている物の正体だ。
 骨型の素体の中の遺伝子細胞は生きて活動しており、DNAコンピュータからの刺激を受けて細胞が怪獣級(この場合ゴジラ)の細胞エネルギーを生産し、背骨以外の骨がそのエネルギー増幅・変換し機体全体に隅々に行き渡らせ、機動力と武装の威力、そして防御力に活かすのである。人間の細胞に依存したG細胞の亜種みたいな、本物のG細胞とは異なる遺伝子細胞ではあるが、遺伝子細胞の活動から生産されるエネルギー量は人間など足下にも及ばない本物の怪獣並(この場合ゴジラ)だったため、3式機龍の後継機の素材にG細胞完全適応者・椎堂ツムグの細胞を使おうということになったのである。
 なお、使徒シャムシエル襲来の時にゴジラとの戦いの最中に強制シャットウダウンするほど壊れてしまった後、負荷がかかった関節に素体の遺伝子細胞が浸食して自己修復・自己進化と取れる現象を起こしたのは、完全に想定外のことであった。これについてやはり遺体ではなく生きているツムグを使ったのは間違いだったのではという意見も飛び交ったが、関節にツムグの細胞が沁みていたため、度々やっているゴジラとのプロレスでも壊れなくなったし、使徒イスラフェルが機龍フィアの肩関節を壊そうとしたのを防げたので、壊されにくくなったという点では、一応は結果オーライということになっている。
「使徒にとってG細胞は毒?」
「初めに第三新東京に現れた使徒も、ゴジラを酷く恐れて逃げようとしていました。」
「しかし、G細胞完全適応者と本物のG細胞は大きく異なるはず…。」
「使徒が恐れる要素が何なのかは今は置いて置いて、今は機龍フィアを使徒から奪還することが先決! 使徒がG細胞を恐れていることが間違いないのなら、この使徒がDNAコンピュータを支配しようとしない理由も頷ける。DNAコンピュータには、G細胞との融合個体・椎堂ツムグの遺伝子が使われているのだから。」
「動きがぎこちないのは、骨格及び関節などの主要部分のツムグの細胞を避けて、細胞の浸食がされていない部品を使って無理やり機龍フィアの機体を動かさせているからということ…。」
「それなら……、ツムグの細胞を活性
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