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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第十一話  IREUL
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Aコンピュータの方は使徒にやられていないのは間違いないんだな?」
「何度も言っているでしょう。DNAコンピュータから発信されている信号はDNAコンピュータ自体が無事な状態でないと発信できない特殊なものなんですよ。信号が何度も発信されてきているということは、DNAコンピュータは使徒に支配されていないということなんですよ。」
「使徒に乗っ取られたうえで使徒がこちらを欺くために発信している可能性だってあるだろう。だから確認しているんじゃないか。」
「まったく! 頭しか使わない科学部は頭が固くて困るね! 機龍フィアのDNAコンピュータが共同開発じゃなかったら関わり合いたくなんてないよ!」
「G細胞完全適応者の細胞の研究データを提供してやったのになんて言い草だ! これだから古臭い頑固職人共の集まりは…。」
「…っ、無駄な喧嘩をしている場合じゃないのが分からないの!?」
 科学部と技術部の微妙に仲違いをしているところが今になって浮上し両者が互いを罵っていると、音無が机を叩いて怒鳴った。
「こうしている間にも民間人や前線の部隊が危険に晒されているのに、無意味な言い合いなんてする暇なんてないわ! そんなことする暇と力があったらあの使徒をなんとかする方法を探すために使えばいいのよ! それもできないお荷物なんていらない! とっとと出て行って!」
「お、音無博士…、お、落ち着いて…。」
「あんたもオロオロしてないでこっちの計算式解いて!」
「は、はい!」
「それ終わったら、次はこれ! そこ! このデータの解析をやって!」
「あの…自分…、上司なんですが…。」
「はぁ? だから?」
「ヒィッ! やります! やらせていただきます!」
 科学部が音無の怒りによってある意味で纏まりだした。
 それをポカンっとして見ていた技術部の者達は、さっきまでつまらない意地を張ってやるべきことを怠ってしまった己を恥じ、遅れを取らないように動き始めた。
「……うん、うん…、うん、なるほど、確かにDNAコンピュータは、無事みたいね。」
 技術部と力を合わせて解析を行った結果、機龍フィアの頭脳であるDNAコンピュータは、使徒に侵されていないことがはっきりした。
「使徒がボディを支配しておいて、頭(DNAコンピュータ)をそっちのけっていうのは、おかしいですな?」
「それに機龍フィアの動きがぎこちなすぎ。これは、全ての制御系統をDNAコンピュータから奪い支配下においたのではなく、部品を無理やり動かして他の箇所を動かしているというほうが正しいような気が。」
「二体に分裂する使徒と戦いの際に、使徒が機龍フィアの肩の関節の隙間に爪を突き刺そうとして、まるで火傷でもしたかのように慌てて爪を引っ込めていた動きがありましたが…、関係があるの
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