第十一話 IREUL
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「いーーーやぁあああああ! ちょっと! ちょっとぉ! 使徒来ちゃったじゃない! ゴジラも来ちゃったじゃない! 何やってんの防衛軍の奴ら!?」
ネルフ本部では、本部の上の方に使徒とゴジラが同時に来てしまったことにミサトが喚いていた。
反してリツコは、どこまでも冷静だ。
「頑張ってたわよ。機龍フィアをこっちにこさせないようにね。でも止められなかった。しかも大変なことが起こってるみたいよ。」
「なによ! これ以上大変な事ってある!?」
「機龍フィアに取りついている使徒が、機龍フィアの動力炉を暴走させてこの上で爆発させようとしてるって。」
リツコは、地球防衛軍から送られてきた報せを見て、淡々と言った。
「はあぁぁぁ!? 爆発って…、いくら100メートルもあるメカ怪獣でも、18の特殊装甲をぶっ壊すなんて……ことあったりするぅ?」
ミサトが恐る恐る聞いてみると、リツコは、カチカチとパソコンのキーボードを叩いて画面を変え、それをミサトに見せた。
「MAGIが出した爆発の予想範囲と破壊よ。」
そこには、簡易な絵のアニメーションのような映像で、機龍フィアが爆発する姿と、その爆風がどのように動くかが描かれていた。爆発は、横よりも、上下縦方向に広がるという動きをしており、分厚い特殊装甲を貫通し、かる〜くネルフ本部にまで到達していた。
「なにこれ…? なんで縦に爆発してんの?」
「あくまでも予測だから断言できないけれど、パッと見の機龍フィアの構造だと、こんなふうに爆発する可能性が高いってMAGIが答えを出しているのよ。こんな爆発のされ方されちゃったら。装甲が数十枚あっても貫通しちゃうかもしらないわね。」
「なんでそんな爆発力あんのよ!?」
「ゴジラのあの放射熱線を相殺するぐらいの兵器の出力をどこから出すの?」
リツコが言っているのは、機龍フィアの口の中にある100式メーサーことだ。マトリエル襲来の時のゴジラとの戦いで、放射熱線(たぶん通常)と同等の威力は発揮していた(※エネルギーのぶつかり合いでお互いに吹っ飛んだ)。
「それだけのエネルギー生むってことは、それだけの爆発の威力も出るってことよ。」
リツコは、機龍フィアの設計図を見ていたいので知らないことであるが、実際の機龍フィアのエネルギーは、動力炉と素体の使われているツムグの遺伝子細胞の活動から生産されるエネルギーの両方があって、あれだけゴジラとやりあえるのである。なので100式メーサーが動力炉だけであれだけの威力を発揮しているとは言い難い。ついでに言うと、マトリエルの一件の時に披露した100式メーサーは、リミッターを解除したうえで発射したものだったからあの時の機龍フィア内にあるエネルギー量は通常状態をずっ
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