第十話 ゴジラvs轟天号
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水艦に発射すると、これも轟天号の正確な射撃により迎撃されて阻止された。
「チッ、戦闘機まで持ってきたか。…国籍マークがない。ゴジラを邪魔したことといい、ただの武装集団じゃないのは間違いないが…。」
「先ほど確保した潜水艦の乗員にも国籍を示すものは身につけておらず、艦内にもそれらしきものはありませんでした。」
「これだけの艦と、闇商に横流しされた怪獣兵器を用意できるんだ。かなり大物だぜ。」
「艦長! 戦闘機がこちらに向かってきます!」
「特攻か! 撃ち落せ!」
轟天号と隣接している最後の潜水艦を狙い、戦闘機が機体を最後の武器に特攻を仕掛けてきた。武器がなくなったからだ。
それを迎撃せよとゴードンは指示を出し、轟天号のレーザー砲が戦闘機の翼の片方を蒸発させた。猛スピードで回転しながら戦闘機は潜水艦の反対側。つまり轟天号とくっついている側とは逆の方向へ墜落し、海に沈んだ。
敵の増援はない。しかし気は抜けない。ゴジラも近くにいるし、さっさとこの場からの離脱をするべく、最後に残った国籍不明の謎の潜水艦の乗員達を艦内に連行し、必要最低限の潜水艦内の情報を取るなどの作業を速やかに終わらせた。
それから間もなく、轟天号を追ってきた対サハクィエルの艦隊に合流し、機龍フィアが緊急を知らせる信号を艦隊や基地にも送っていたことが分かり、基地へ帰還する最中に機龍フィアを吊るして移送するしらさぎを発見した。
機龍フィアは、海に落ちていたのか海水まみれだった。
乗っているはずのツムグからは、いまだ何の反応もない。
***
轟天号は、地球防衛軍からの通信を拒否状態にしていたのを解除し、サハクィエルのために編成された艦隊と上層部からのあらゆる文句やらなんやらを聞きながら、艦隊に囲まれて地球防衛軍の基地に帰還した。
作戦にない勝手な行動を犯したとして、船員全員が一時拘束されることになり、轟天号の最高責任者であるゴードンと副艦長が査問委員会に出頭し、なぜ轟天号をゴジラのいるところへ向かわせたのか説明し、轟天号に収容していた国籍不明の潜水艦の乗員達の取り調べなども行われ、形式的な査問委員会による始末書や規則違反の罰則などが言い渡された。
尾崎達も形式的な罰は受けた。地球防衛軍の規律と体面のため形だけでも裁きを下さなければ納得しない者達がいるからだ。
無断に艦隊を離れて、ゴジラと戦い、ゴジラを倒せそうなところまで行ったという記録が轟天号内に残っていたのでこれを提出。
ゴードンや副艦長はともかく他の若い船員達が臆したためにゴジラを倒すチャンスを逃した件については、賛否が分かれたが、結果として経験が浅いとされる人材でゴジラをここまで追い詰められたという快挙を成せたということを褒めるべ
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