第十話 ゴジラvs轟天号
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はい…、この信号は、DNAコンピュータから直接送られたものです。」
それが意味することは、操縦者が何かしらの事情で行動不能になっていて操縦者の安全のための配備でDNAコンピュータが味方に助けを求める信号を発することができるようなっているが、よっぽどじゃないと使われないそれが今使われたということだ。
機龍フィア自体が現段階での世界最高峰レベルの兵器としての機密の塊であり、その反面、現段階でゴジラとほぼ互角に戦える戦力であるため失ってしまった時のリスクから、救け(たすけ)を求める信号は機龍フィア独自のものが使われており、滅多にお目にかかれない代物であるため解析したオペレーターも歯切れが悪かったのだ。
「機龍フィアはどうなっている? 応答は取れるのか?」
「いいえ、機龍フィアとの通信回線が切れています。信号が送られた回線は一方通行で返信はできません。」
「あのバカ…、何やってやがんだ。」
ゴードンは、額を抑えた。
「機龍フィアからメッセージが届きました!」
「なんて書いてあるんだ?」
「えっと…『フトドキモノヲ、ツカマエロ』…どういうことでしょうか?」
「…あぁ、すっかり忘れてたぜ。ゴジラを邪魔してた国籍不明の潜水艦を拿捕するぞ。」
「了解!」
すっかり忘れていたが、ゴジラを妨害した国籍不明の潜水艦達がいた。
ほとんど同じ位置で動いた形跡がない。
潜水艦のところへ移動した。
潜水艦の横に止め、武装した船員が潜水艦の一隻を制圧するため浮上している潜水艦に飛び乗った。
その直後、ハッチが急に開いて、真っ青な顔をした人間が這い出てきた。
「動くな! 両手を頭の後ろにやれ!」
銃口を向け、そう叫ぶと、ハッチから出て来た潜水艦の乗員は、今にも死にそうな顔をしてノロノロとしゃがみ込んでしまった。
訝しんだ船員が近づくと、何やらブツブツと呟いていて正常な状態じゃないことが分かった。
何人かが潜水艦の中に侵入し、他の乗員を抑えに行くと、こちらの方も似たようなもので、換気はしっかりしているのにどんよりした重たい空気に満ちていて思わず吐き気を催すほどだった。
すると、潜水艦が大きく揺れた。
潜水艦に侵入した轟天号の船員達に緊急の通信が入る。
『魚雷だ! この潜水艦隊を撃墜している! 口封じだ。一旦戻れ!』
動けないでいる潜水艦隊に対し、口封じのため彼らの味方からの攻撃が行われたのだ。
最初に2隻が海の底に沈み、潜水艦から急いで抜け出してきた轟天号の乗組員の目の前ですぐ隣の潜水艦が炎上した。
折角捕まえた潜水艦とその乗員達を失うわけにはいかないので、轟天号からの攻撃で潜水艦を狙った魚雷は迎撃された。
続いて空から戦闘機が飛んできてミサイルを潜
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