第十話 ゴジラvs轟天号
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やらないと生け捕りにできないほど徹底した集団であることが分かっただけ良しとするべきなのか…。
ゴジラとの不完全燃焼な戦いもあり、不満から来るストレスからかゴードンは、少しばかり気分が優れなかった。
謹慎を利用してしばらくはふて寝しておくかと思ったその時。彼のもとに来訪者が現れた。
「ダグラス=ゴードン大佐殿ですよね?」
「…誰だ?」
一眠りしようかと目を閉じた途端声をかけられ、ゴードンは、機嫌悪そうに声を低めて言うと、鉄格子の反対側にいる者はへらりと笑った。
「自分は、加持リョウジっつーもんです。一度だけお会いしたことがあるんですけど、覚えてません?」
「俺は今独房に詰められるのに忙しいんだ。とっとと失せろ。」
「まあまあ、そう言わずに。」
「エヴァンゲリオンとかいう玩具の運搬はとっくに終わってんだ。クレームか? そんなもんは間に合ってるぜ。」
「ハハ、覚えててくれたんですね。いや〜、感激です。人類最強と謳われる方に覚えててもらえるなんて、ホント光栄ですよ。」
「…手短に要件をすませな。俺は眠い。」
「あ、それはすみませんでした。では、またの機会にゆっくりとお話をさせてください。……おたくらが捕まえた連中の事とか色々と。」
加持が最後に妙な含みを込めてそう言うと、去って行った。
ゴードンは、上体を起こした。
「……ったく、まともに昼寝もできやしねぇ。」
まあいい。向こうから来てくれたんだ、お望み通りゆっくりじっくり話をしてやるぜっと、ゴードンは思い、口の端を釣り上げた。
ゴードンは、ガシガシと頭をかき、今度こそ一眠りした。
***
一方。いつも通りどこなのか分からない妙な空間で談義している秘密結社ゼーレ。
今回も今回でみんなで頭を抱えていた。
とはいえ、大半はモノリスの姿でこの場にいるのでその姿はキール以外に確認できないのだが…。
なんというか…、空気の重さだけならお通夜のような感じである。
『…宇宙に身を置く使徒も殲滅されたな……。』
『地上からの熱線発射って……、どこまで規格外なんだゴジラは…!』
『さらには我々が仕掛けた妨害も、よりのよって地球防衛軍どもに阻止され、しかも奴らにまんまと拿捕されてしまった! なぜ自爆なり自殺なりしなかった!』
『我々のしたことが裏目に出ることとなるとは…、地球防衛軍の彼奴ら我々の動きを察知しているということか? 馬鹿な…。ミュータントどもの能力でも我々を見つけることなどできはしないはず。』
「……たった一人…、それができそうな輩がいるにはいる。」
『なんと! その輩とは?』
「カイザーという突然変異の男がM機関にいる。名を尾崎真一という。M機関の
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