第十話 ゴジラvs轟天号
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を求め、ゴードンは、話を聞いて豪快に笑って承諾してくれたのだ。
音無が行ったのは、音無の姉がゴードンと…仲が良いからである。しかも付き合い長い。(※ゴードンとは20くらい年が離れてます)
ちなみに音無美雪の姉…、名を杏奈というが、ニュースキャスターで、色んな番組で引っ張りだこになるぐらいに人気者で、姉妹揃って才色兼備である。
真実と虚偽が混ぜこぜで、世界を容易に動かし、間接的に命を奪うことすら可能な情報社会の大部分を占めるテレビの仕事をしている以上、ざっくり分類するとただ渡されたカンペを読み上げるだけの飾りになるか、情報の真偽を見極めそれを力とする側になるかに別れてくる。音無の姉・杏奈は間違いなく後者だ。
杏奈は、セカンドインパクトの被災後、女手一つで妹の美雪を育てている時、あるきっかけがあってゴードンと知り合い、ニュースキャスターとして活動する傍ら、地下に潜伏していたGフォースの協力者となっていた。その伝手で音無は元地球防衛軍のスカウトを受けて現在に至ったわけである。
実は、杏奈の身に起こったそのきっかけ…、それを作ったのは椎堂ツムグだったりする。
本当にこっそりと、何かを予言するわけでもなく、教えるわけでもなく、普通の言葉で接触するようタイミングが合うように動いただけである。
ただし、ゴードンと杏奈が立場とか年齢を越えたそういう情愛のある関係になることまでは予想していなかったので、意外だと驚きつつ、相乗効果で音無美雪がゴードンとプライベートで知人になったのを素晴らしいことだと喜び笑ったとか?
そんな裏話は置いて置いて、とりあえず尾崎達はゴードンの協力を得ることができたわけで、ただの科学者とミュータント兵士ではできないことをゴードンが自ら築き上げた人脈を使ったり、時に自分で行動して不定期で暗号化した進行状況の報告を尾崎達に送ってもらっているのが現在の状態である。
「大佐の力でも中々見つけられないみたいよ…。」
先に暗号化された報告を見ていた音無が、残念そうに息を吐いた。
「敵は一体何者なんだろう?」
「わざわざあれだけの人員や資金をはたいてゴジラの邪魔をするような相手でしょ? ロクでもないのは間違いないわね。ツムグは知ってるっぽいのに絶対喋ろうとしないし…。本当に面倒な奴よ。」
「悪い…。」
「どうしたの?」
「君を…、巻き込んでしまった。本当は、危ない目に合わせたくなかったんだけど。」
「なに言ってるのよ。馬鹿っ。」
「痛っ。」
申し訳なさそうに俯く尾崎のおでこに、音無がデコピンした。
「私ってそんなに頼りないかしら?」
「そんなことない! 俺はただ……、美雪に何かあったら…。」
「何それ…、私の事守り切れないって前提? 私の事守るって言ったの嘘だった
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