第九話 空の使徒
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ドの体の一部を爆弾として地上に落下させて攻撃するということです。この様子だと弱点のコアは、真ん中の目玉にあるのでしょう。次に使徒が狙うのは…、アラビアか、ヨーロッパ諸国の基地! 使徒がまだ落下攻撃に移る前に緊急避難を完了させなさい!」
「了解!」
「他の基地も忘れんな! もちろんここ(日本)もだ! 奴がいつ落ちてきてもいいように遺書でも用意しとけよ!」
「書いた遺書も吹っ飛びますって!」
「ハハハハハ! それもそうだな。」
「冗談言ってる場合かー!」
「こういう時だからこそ緊張を解きほぐすだ。そうすりゃ大どんでん返しだってできるさ!」
「ちくしょー! 普通なら阿呆が気狂いしてほざいた言葉だって激怒するか無視するとこだが、ゴードンが言ったら必勝フラグに聞こえるー!」
ゴードンは、上層部の一部やキャリア系の指揮官達からは嫌われているが、彼らの内心ではゴードンはある種の必勝確定みたいな認識が無意識のうちに広まっていたりしていた。嫌っていながら、結局無意識のうちにゴードンに信頼しているのである。
「ネオGフォースは、これより軌道衛星上にいるこの巨大使徒を殲滅する兵器開発チームを作りなさい。そして使徒の攻撃を迎撃して落下を阻止する防衛陣を敷き警戒に当たりなさい! 科学研究部は観測施設と衛星でこの使徒を監視、変化が少しでもあれば即報告、使徒の解析を行うこと。以上!」
こうして、空の使徒、サハクィエルとの戦いの火ぶたが切って落とされた。
***
地球防衛軍のロシア基地が地図上から消されて約三十分後。
「強い優秀な人を妬んじゃうってもう本能だよね。本能だからあがらいようがないよね。どう頑張って改善しようとしても歴史は、繰り返す。簡単に治せるもんならゴジラさんみたいに苦労しないのに。そうじゃなきゃそもそもゴジラさんが生まれてくることもなかったから、ちょっと複雑。」
「独り言を言ってる暇が合ったら集中せんかい。」
「けち〜。」
「おい、G細胞完全適応者! すっとぼけてる場合じゃないんだぞ!」
「分かってるよ、空にいる使徒に基地一個消し飛ばされたんでしょ? あんな大爆発あったら海の向こうでもすぐ分かるって」
「分かってるならしっかりDNAコンピュータを安定させろ!」
「もう、どケチ。」
技術者達に怒られながらツムグは、マイペースさを保ちつつ目を閉じるなどしてDNAコンピュータとのシンクロに集中した。
現在、倉庫の奥で埃被っていた試作品の怪獣兵器を引っ張り出し、急ピッチで使えない部分を取っ払って宇宙にいる使徒を迎撃するための兵器にするために技術開発部が総力を挙げて頑張っているところだ。
その武器の中心となるのが機龍フィアなわけで、機龍フィアが臨時で
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