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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
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に輝いた。DNAコンピュータからの信号の逆流による脳への負担を歯を食いしばって耐える。
 よろついた機龍フィアにゴジラは、尻尾による一撃を入れようと体を大きく捻らせた。その尻尾が機龍フィアに掴まれ、ゴジラの体が浮いた。機龍フィアがゴジラの尻尾を掴んで持ち上げ、後方に放り投げたのだ。
 仰向けに倒れたゴジラに、機龍フィアが馬乗りになり、マウントポジションを取って、これでもかと殴り始めた。
 殴られていたゴジラの背びれが輝き、ゴジラの体内熱線によって大爆発が起こり、機龍フィアとゴジラの体が飛んだ。
 お互いに地面に落下したが、すぐに立ち上がり、また取っ組み合い体制に入るのだが、リミッターを三つ解除した機龍フィアの馬力に押され、ゴジラが凄い勢いで後方に押されていった。
 しかしゴジラは、学習し絶え間なく強くなっていく、怪獣王たる力を備えている。サキエルが襲来した時の戦闘もあっても機龍フィアの特性をもう把握したのかサキエルの時より多くリミッターを解除した機龍フィアの寄り切りに堪えて踏ん張った。
「ガフっ!」
 コックピットの中で、ツムグが、吐血した。
 顔を覆うヘルメットと、膝と床が赤黒い血で汚れた。
「あ、頭……、潰れそう…。血が、沸騰してるみたいに熱い。スーツの端子って大事なんだな…。よく分かった。アハ。確か、負荷軽減だったっけ? ……ま、いっか。どーせこれぐらいじゃ、死なないし。そろそろ終わりにしようか、ゴジラさん。もっと戦いたかったけど…。ごめんね。」
 わずか5パーセント足らずの差だが、内容が問題であった。パイロットスーツの背中の端子を指す部位は、開発目的は搭乗者とDNAコンピュータのシンクロの安定のためであるが、もともとシンクロ率が異常に高いツムグにはシンクロによる肉体への負担を軽減させるものになっていたのだ。波長の乱れという基地に伝達される情報は、負担の増減に関わるものだった。
 機龍フィアの腹部が開閉し、絶対零度砲の発射口が出ると、ゴジラは、それにいち早く気づき、機龍フィアから素早く距離を取って絶対零度砲のダメージを軽減しようとした。だが発射はされなかった。
 ゴジラがそれに気付いて訝しんだ時、ゴジラの顔の真横に機龍フィアの肩にある砲台が押し付けられた。
 ゴジラの目が機龍フィアの顔を見た時、機龍フィアは下顎が横に歪んでいるし、表情も変わらないというのに、ゴジラには、機龍フィアが笑ったように見えた。
 第三新東京に響き渡る轟音と共に、ゴジラの顔面にゼロ距離の砲撃が決まり、ゴジラの頭部が爆発の炎と煙で包まれてゴジラの体がぐらりと傾いた。
 この砲弾は、一撃で怪獣の体に風穴を空けられる威力を持つ新調された対怪獣用兵器だ。
 爆炎のあと、ゴジラの足元に砕けたゴジラの歯が落ちた。
 煙が晴れ
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