第八話 使徒も怯えるリリン(人間)!?
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弱らず、狂いもせず、最近ゴジラ寄りになりかけた(サンダルフォンの時)ことはあったものの、怨み頃すら言わずマイペースに地球防衛軍の束縛の中で生きている。
危険を回避するためと監視のためと開発された自爆装置やナノマシンを始めとした機器も、もう何十個目となるだろうか?
それが全て普通の人間のサイズのツムグの体に入れられた。その内の半分以上はG細胞の再生能力で吐きだされたり、機能が停止したので手術で取り出されたりしている。だが入れられている箇所が通常なら手の出しようがない急所ばかりなので手術はいつも地獄絵図となる。G細胞の回復力もあり、再生が済む前に捌いて中のものを取り出さなければあっという間に元通りになるのでやり直しになるため地獄絵図に拍車をかけており、ツムグの手術に立ち会った科学者や医者は、約40年の間に6割が精神を病んだ。
しかし椎堂ツムグにやってきたこれらの非人道的な人体実験は、地球防衛軍の生物化学や医療技術などの向上にもつながっており、すべてがマイナスというわけではないのだから皮肉である。
新しいナノマシンとナノマシンと連動している監視装置を詰めたカプセルを厳重なアタッシュケースに詰めて施錠したベテラン技術者はまたため息を吐いた。
緊急出動の時に行方をくらましていた椎堂ツムグに対して、地球防衛軍側で新たな監視のための処置が決定していた頃。
「うぉりゃああああ!」
ツムグは、手動操作でゴジラを巴投げしていた。
機龍の体系からして巴投げは無理…なのだが(足の長さと尻尾が)、できないことをやれるぐらいじゃないとゴジラとのガチバトルなんてやってられない。
ぶん投げられたゴジラは、受け身を取り、すぐに起き上がると機龍フィアと掴みあった。
押し合いへし合いしている最中、ゴジラが戦いを楽しんでいるというのがツムグには分かり、ツムグは、汗をかきながら楽しそうに笑った。
「アハハハハ! ゴジラさん楽しんでくれてる!? 嬉しいな! 俺も楽しいよ!」
命がけの戦いだというのに本当に楽しそうに笑い声をあげながら、操縦桿を巧みに操り、機龍フィアの片手をゴジラの手から離すとゴジラの顔を殴ろうと振りかぶった。するとゴジラも離された手で拳を作り、機龍フィアを殴ろうと振りかぶった。
前代未聞のゴジラとメカゴジラのクロスカウンターが発生し、機龍フィアの下顎が横にずれて火花が散った。
「つよーい、やっぱりゴジラさん、強いよー。パイロットスーツなしだからか、ちょっと調子出ないし、どうしよう…、こうなったら……、リミッター解除! 三つだ!」
いつもとシンクロ状態が違うため少々頭がぐらぐらしたツムグは、ヘルメット越しに頭を押さえながら、そう叫び、リミッター解除を行った。
途端、ツムグの両目が黄金
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