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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
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り込んでいた。
「…はあ。どうだ。ったく、何が神の使いだ。」
 風間は、疲労感のため荒くなる呼吸を整えるのをあとにして、仕留めた使徒マトリエルにそう言った。
 風間の耳にある通信機が反応し、風間はけだるそうにスイッチを押した。
『風間少尉。使徒の殲滅が確認された。』
「それで? ゴジラが来たのか?」
『第三新東京エリア付近の山の上で殲滅した使徒を見ていたらしい。そこにオートパイロットプログラムが起動した無人の機龍フィアが突撃して、前線部隊と共に交戦しているとのことだ。』
 監査官との通信の最中、急に通路の照明が点いた。
「…停電が復旧したみたいだな?」
『そのようだな。一旦こちらへ戻って来てくれ。』
「めんどくせぇ。」
『まあ、そう言わないでくれ少尉。今回は非公式とはいえ、ネルフの赤木博士との共同戦だったんだ。一時的とはいえ手を取り合ったんだ、一言声をかけるぐらいのことはした方がいい。ゴードン大佐ならそうするだろう。』
「……チッ。」
 風間は舌打ちをして、立ち上がり、メーサー銃を肩に担いで歩きだした。

 風間が歩き出した時、ハッチの真下から巨大な何かが地上に向かって飛び出した。
 風間がバッと振り向いた時に目にしたのは、紫色。
 ガリッ、グチュッという音がして、死んだマトリエルから出ていた体液の匂いが更に濃くなる。
 風間がメーサー銃を構えて、紫色の何かを睨んでいると、やがて紫色の何かは目にも留まらぬ速度で下へ潜って行った。
 風間が走り、紫色の物体を探すも、紫色の物体が開けた巨大な穴の中には紫色の物体の姿はなかった。
「な、なんだ? あれは……、一体?」
 そして風間は、ハッとして、上を見上げた。
 マトリエルの死体。胴体の部分が噛みちぎられていたのだ。ドロリっとした臓物らしき物がはみ出てて、そこにも噛みちぎられた跡が生々しく残っている。噛み跡からして犯人がかなり巨大であることが分かる。
 先ほどの紫色の何かは、マトリエルを…食った?
 風間は、吐き気が込み上げてきたが、グッと力んで我慢した。
 そして通信機のスイッチを押した。このことを伝えるために。




 一方ツムグは。
「ゴジラさんの接近に気付けなかったってどういうこと? なんかネルフ来てからおかしいことばっかりだな。どういうことなんだろ? ま、いっか。とりあえず今は…。」
 ネルフから地上へ出たツムグは、オートパイロットプログラムで動く機龍フィアを見ていた。
「自動操縦って確か、俺の操縦データを基にプログラムしたんだっけ? うん。中々動くね。そりゃそうか、俺の動きを再現してるんだし。でもゴジラさん、つまらなさそうだね。そりゃそうか。だって無人で、あと使徒を殺しに来たのに使
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