第八話 使徒も怯えるリリン(人間)!?
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る。
…ある意味この人もゴードンと似てるかもしれない。ただ損害を考えるか考えないかの違いだ。常識外れの怪獣を相手にしてるベテラン勢は、怪獣との戦いの経験がない若い世代とはちょっと感覚がずれてるのかもしれない。
基地の司令部でそんなことが起こっている間に、マトリエルの左側の足がもう一本切断され、バランスを取れなくなったマトリエルの体が大きく傾いて胴体の部分が地に激突した。
「これぐらいでいいな。あとは、頼むぞ。…風間。」
ゴードンは、刀についたマトリエルの血を刀を振って払い、鞘に納め、マトリエルの方を一度見てそう言い、マトリエルに背を向けて去って行った。
なお彼の懐中には、サンプルを厳重に保管するための研究所のビンがあり、その中にはマトリエルの胴と足の間の肉片が入っていた。
マトリエルの胴体が斜めに地面に接している今の状態の時。
マトリエルのコアがある真下の腹の下では、マトリエルが激突した衝撃でハッチが一部壊れて開いてしまっていた。
しかしそのハッチの真下でメーサー銃を構えた風間がいた。
風間の目が爬虫類のように縦長に変化した時、マトリエルの下腹部にあるコアと一体化した目が風間の姿を捉えた。
その瞬間、メーサー銃の無数の閃光がマトリエルの目とコアを貫いた。
マトリエルは、ビクンビクンと数回大きく痙攣し、長い脚をズルズルと地面を抉りながら横に伸ばし、やがて動かなくなった。
使徒マトリエルは、機龍フィアどころか、人間サイズの戦士達によって殲滅された。
マトリエルが死んだそのタイミングで、ズシンッという重い足音と地震と間違えそうな地響きが第三新東京に響いた。
前線部隊と、そして地下にいるネルフの者達、装甲版の中で使徒と戦っていた風間ら全員に緊張が走った。
ゴジラが到着したことに。
第三新東京を囲う山の上に立ったゴジラは、もうピクリとも動かない状態になったマトリエルを見ていた。
グルルっと唸るゴジラは、死んだマトリエルを見て鋭い目を更に鋭く細めた。
ゴジラがどう動くか分からないので身構えていた前線部隊の真上を、銀と赤の巨体が猛スピードで横切っていった。
ジェットを吹かしながら弾道ミサイルのごとくゴジラ目がけて飛んできた機龍フィアを、ゴジラは、真正面から受け止め、しかし衝撃で受け止めた機龍フィアごと山から転がり落ちた。
『オートパイロットプログラム起動に成功! 前線部隊は、ゴジラと応戦せよ!』
ついに機龍フィアの自動操縦プログラムが正常に作動し、ゴジラと初の無人での戦闘を開始することとなった。
***
ハッチの下に通じる通路に移動した風間は、メーサー銃を膝に置いて、壁に背を預けて座
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