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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
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ら、こう答えていた。

 ゴードン大佐は、怪獣との戦いで成功と失敗をたくさん積んだから、強くなろうとして、強くなっただけ。

 ……ツムグに言わせれば、細胞の突然変異による進化で強くなったミュータント呼ばれる新人類にたいし、ゴードンは極限まで心身ともに鍛え上げた結果それが実を結んで50代過ぎだというのに人類最強と呼ばれるほど強くなったただの人間なだけなのである。
 しかしあくまでゴードンが人間であるとなると、同じ人間の括りになってる他の者達は複雑である。
「なあ…、人間の限界ってあるのかないのか分からなくなる時ってないか?」
「……あの人(ゴードン大佐)見てると人間ってなんだろ?って思うよ…。」
「分かる分かる。」
「おまえが言うな熊坂! ってそう言う意味じゃおまえも同類か!?」
「ゴードンが目立ち過ぎて忘れてたけど、そう言えばそうだった!」
 M機関の士官である熊坂は、ミュータント兵士を育て上げた教官であり、人間でありながら常人を超える身体能力を持つミュータントと互角に渡り合える戦闘能力の持ち主である。ちなみに彼も健康診断では、ちゃんと人間であることがはっきりしている人物である。
「いやいやいや、自分なんてゴードン大佐殿に比べればまだまだですよー。」
 などと謙虚に振る舞いつつ、ケラケラ笑う熊坂。
 しかし“普通”の範疇にある周りから見れば『どこが!?』っと言いたい状態である。
 よくよく考えてみれば、M機関のミュータントを対怪獣部隊として育て上げることについて、ミュータント達に強くなるためのレクチャーをしてそれを統制下に置くことができるかという問題が今まで問題視されなかったのか?
 下手をすれば戦う術を身につけたミュータント達が反発して反乱を起こす可能性だってあった。そうなれば人類対新人類という最悪の事態になっていた。
 それが起こらずミュータント達が地球防衛軍の新たな戦力となり、自らの誇りとして日々精進しているのも、すべては彼らの教官として彼らの上に立ってきた熊坂の存在があったからこそだ。
 共に汗を流し、笑いあい、涙を流し、悪いことをすれば叱る。ゴジラ封印後の怪獣との戦いの世代であることもあり、若年層が占めるミュータント達よりも年上なことも彼らの心を射止めたのだ。まあ、いわゆる父性愛という奴であろう。セカンドインパクトで被害が大きかった被災地での覚醒率と出生率が高いため、親がいない、身内がいない者が多い若いミュータント達には、熊坂の存在は同族の仲間とは違う意味でもっとも身近なものになっていた。
「……当り前みたいに受け入れてたが、改めて考えてみれば人類最強枠(じんるいさいきょうわく)って結構いるな?」
「なんだその、人類最強枠って? んなこと言ってたら…、ゴジラと戦うために日
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