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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
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なら貫通できる。だから何かしらのエネルギーの波長が突破口になっているのは間違いないのよね…。あ、そうそう。」
 音無は、思い出してパソコンを操作し、別のデータを表示した。
「風間少尉の報告で、何かがこの使徒を食べて姿を消したってこと、調べたんだけど…。ネルフ本部が停電してたから使徒を食べた相手の正体に関する情報は何も掴めなかったわ。」
「そうか…。」
「歯型が残ってたから調べてみたんだけど、少なくとも数十メートルぐらいはある巨大な生物の口だったわ。適合する生物の歯型がなかったから、分かったのはそれだけ。唾液と思われる分泌物も見つけたから解析したけど、人間の唾液とほぼ一致したのよ。どういうことかしら?」
「数十メートル? 確かに…、俺が見た物はかなりでかかった。一瞬だったから全部を見れたわけじゃないが、唾液が人間と同じだと…? まさか…、そんな馬鹿なことが。」
 風間は、停電前に見た三号機の口の形を思い出し頭を振った。
「心当たりがあるのか? 風間。」
「正直、考えたくもねぇ。もしそうなら余計に訳が分からなくなっちまう。」
「教えてくれ。それがヒントになるかもしれないぞ。」
「……エヴァンゲリオンだ。」
 渋々答えた風間の言葉に、尾崎と音無は目を見開いた。
「え、エヴァって…、あのエヴァンゲリオン? あれが? 使徒を? 確かに初号機の外装から見れば口らしい部分は……、ちょっと待って、確かにそうだとしたら風間少尉が認めたくない気持ちがすごく分かるかも。でもエヴァンゲリオンは、膨大な電力があって始めて動けるのよ? 大停電の状態で、誰も乗ってない状態で自力で動くなんて考えられないわ。」
「初号機に意思があったらどうだ?」
「尾崎君?」
 困惑していた音無に、風間が言った。
「エヴァンゲリオンは、使徒だ。ロボットじゃない。生物だ。意思があっても不思議じゃない。」
「尾崎、おまえ…。」
 風間が不審げに尾崎を見た。
 尾崎が初号機に意思があるとはっきりと言っていることに、何かを察したらしい。
「おまえ…、あのシンジってガキの心の中で、初号機の意思って奴に接触したのか?」
「……ああ。」
 ずばり言い当てた風間の言葉に、尾崎は肯定した。
「どうして話してくれなかったの?」
 音無の非難を込めた言葉に、尾崎は、ゆるく首を横に振った。
「言いづらかったんだ。ごめん…。」
「もう…。私って信用ない?」
「そ、そんなことない! 美雪はすごいよ! 俺は君のことをすごく頼りにしてるんだ!」
「ほんと?」
「ほんとだって!」
「要するに、尾崎、おまえは、初号機から直接聞いたってわけか? 使徒のことと、ジンルイホカンケイカクのことも、全部!」
 恋仲の尾崎と音無の世
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