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ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
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 リツコが風間のことを思い返していた時、基地に帰った風間がくしゃみをしていたとか?




***




 一方その頃。
 地球防衛軍の基地、科学部の研究所のひとつ。
「大丈夫?」
「ああ…。」
「風邪でも引いたのか?」
 くしゃみをした風間を音無と尾崎が心配した。
「それで、研究結果はどうなってるんだ?」
 風間が音無に聞いた。
 音無は、分子生物学博士なので怪獣などの生物の研究の他、使徒の解析にも立ち会っている若き天才である。
 聞かれた音無は、ノートパソコンを開き起動させると保存されたデータを二人に見えるようにした。
「第三使徒や第四使徒の燃えカスから採取したDNA配列と照合してみたけど、結果は、99.88パーセント、人間の遺伝子と一致する結果が出ているわ。燃えカスから得られなかった新たな情報としては…、使徒の細胞はあのATフィールドをほぼ常時発動できるほどの莫大なエネルギーを生産できるということ。そのエネルギーの生産はどうやっているのかはまだ分からないけど、急所であるコアが使徒の体の機能のすべてを司っているわ。ここまでコアに依存している仕組みじゃ、コアを潰されたらそれで死んでしまうのも無理もないわ。はっきり言って使徒はコアだけですべての体の機能を維持していると言ってもいいわ。つまりコアさえ無事なら体のどの部分を失っても平気ってことよ。」
「二つに別れた状態で活動した使徒が良い例か…。」
 尾崎はイスラフェルのことを思いだして言った。
「ええ。使徒という生物は、生命としてはまさに究極と言っていいわ。これまで確認された使徒の形状から見ても分かるけど、生物として絶対必要な食事や排せつなどがまったく見られない形をしている。コアの部分だけで生命活動のすべてを維持しているのよ。生命としての完成度なら怪獣の遥か上を行くわね。」
「怪獣よりも上位の生物…。」
「だがその完璧な生物とやらもゴジラのあっさり殺されてるぞ? 機龍フィアにだって負けてる。俺でも仕留められたしな。」
「完璧、完全、究極。…なんて言葉ほど、不完全なものはないわ。少なくとも私はそう思うもの。」
 音無は、そう言って肩をすくめた。
「使徒は、急所であるコアを潰されなければN2地雷でも殺せないわ。だけどコアさえ潰せれば、風間少尉やゴードン大佐でも倒せるってこと。異常な生命力のすべてをコアという急所に全部かき集めた体の構造が仇になってるわね。そう言う意味では、完璧だけれど、凄まじく弱いってこと。」
「…コアを潰すとか言う前にゴジラの熱線で跡形もなく焼き払われてるけどな。」
「それは…、うん。ATフィールドという特殊なエネルギーの壁については、まだ解明できないんだけど、ゴジラの熱線やメーサー砲
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