暁 〜小説投稿サイト〜
ゴジラ対エヴァンゲリオン(仮)
第八話  使徒も怯えるリリン(人間)!?
[14/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「…おまえの監視体制は、地球の裏側にいても特定できるはずなんだがな? 何が妨害したんだか?」
「あ? そうなの、ガハっ。」
「あんまり喋らせないであげてくださいよー! さっきから喋るたびに血ぃ吐いてますって!」
「この程度じゃこいつは、死なん。緊急時に勝手にいなくなった罰だ。」
 さすがに見かねた研究者の卵が止めたのだが、ツムグの吐血を無視して話しかけていたこの医者は漫画表現なら怒りマークつけた状態でツムグを睨みながら言った。オロオロする研究者の卵とは裏腹に、睨まれてるツムグは、口を血で濡らした状態でニッと笑った。ツムグにしてみればこの程度のことはスキンシップみたいなものであったのだ。緊急時に自分がいないことでどれだけの危険と損害が出るかぐらい分かっているからこそ、自分に与えられるこの苦痛は相応のものだと受け止められる。
 ツムグが横になってる色んな機器だらけのベットの枕元が血塗れだった。
 結局、ツムグの吐血が止まるまで、翌日までかかった…。
 精密検査で全身の血管が修復されたのを確認されてから、新しい監視のためのナノマシンが注入された。
 ツムグがどこにいるのか捕捉できなかったことについて、監視衛星や世界中にある地球防衛軍の施設のデータからも、ツムグが機龍フィアに乗る直後まで完全にロストしていたことが分かり、ツムグにどこにいたのか聞きだそうとしてもツムグは黙秘を貫くため謎のままだった。
 それはツムグにとっても予想外のことで、まさかネルフにいただけで自分の監視の目が届かなくなったことに驚いていた。
「どういうことなんだろ? 調べる必要があるけど…、しばらくは大人しくしとこ。」
 続けざまに消えたら自分が親しい者達が迷惑するので、しばらくは大人しくしようと思ったのだった。調べに行った時、マトリエルさえ来なければ調べに行ったのだが…。




***




 マトリエルが殲滅され、ゴジラを海に退散させた後。
 ネルフの地下の一部がこれでもかというほど焼き尽くされ、破壊されていたことが分かり、現場に急行したネルフの総司令ゲンドウが前のめりに倒れ担架で緊急搬送されたりしていた。
 破壊された場所を見て、赤木リツコは、額を抑えて大きなため息を吐いた。
 レイのクローンは、エヴァンゲリオンに搭載されるダミープラグという自動操縦プログラムの開発にも利用されていたのだが、サキエルの襲来のすぐ後にネルフが実権を奪われたためダミープラグの研究も停止していた。
 それなのにレイのクローンの培養、維持が行われていたのは、ゲンドウの独断であり、維持費はゲンドウのポケットマネー(金の出所は不明)である。
 ゲンドウの最愛の妻ユイのコピーといえるレイは、彼にとってユイの忘れ形見であるシンジより
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ