第八話 使徒も怯えるリリン(人間)!?
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んゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさんゴジラさん。」
ツムグは、笑いながら、DNAコンピュータから映し出されるゴジラを見てゴジラの名前を呼び続けた。
自分を、いや、機龍フィアを睨みつけ、いつでも飛び掛かれるよう体制を整えるゴジラに、ツムグは、ゴジラの名を呼びながら無意識に手を伸ばしていた。
それはまるで、唯一信じる神に縋るかのように…。
「ゴジラ…さん……。ああ、ゴジラさ…ん……。」
ツムグは、震える声で、甘えるような声色でゴジラの名前を呼び続ける。
コックピットの外では、ゴジラと機龍フィアが睨みあった状態で膠着していた。
すると、ゴジラが急に構えを解いた。
機龍フィアを見つめるゴジラの目に先ほどまでの泥仕合で燃え上がっていた怒りの炎が静まりつつあった。
やがてゴジラは、唸り声をあげて、やがて海に向かって行った。
『……しらさぎに告ぐ。機龍フィアの回収を急げ。』
ゴジラが退散したのを見届けた基地の司令部は、機龍フィアの輸送を担当している戦闘機しらさぎにそう命令した。
マトリエルの襲来、そしてツムグの失踪で機龍フィアが出せないやら、ゴードンが派手にマトリエルの足をぶった切ったり、ネルフにいた風間らがマトリエルを仕留めたりと騒々しい一日が終わりを告げた。
マトリエルの死体は、今までの使徒と違い、ゴジラに殲滅されずに済んだためほぼ完ぺきな形で残ったため、貴重なサンプルとして全部回収された。生きている間に取ったゴードンが持ち帰ったサンプルも死ぬ前と死後との違いの比較に使える貴重なサンプルになった。
機龍フィアが格納庫に収容された後、中で気絶してたツムグを担架で運ぶ最中、何度もツムグは吐血して激しく咳き込んだ。
ツムグの体調管理などを任されている研究所に運ばれすぐに検査が行われた。
結果は、ツムグが強力な熱線を使用したことによる負荷で、本人も知らぬ間に内臓の血管が脆くなっていて、その状態で機龍フィアに乗って力んだために血管が破裂していただった。
「ツムグ…。どこで熱線を使ったんだ?」
「黙秘しまーす。ゲフっ。」
ツムグと付き合いが長い研究者兼医者がじと〜っと怒りをにじませた視線と共に尋ねても、ツムグは、沢山の機器に繋がれて横になったまま黙秘するとマイペースに答えてまた吐血していた。
「この十数年の間に熱線なんてまともに使ってないからここまで負担がかかったんだ。それにしてもおまえの中の監視システムからの電波が届かないなんて、一体どこで油を売ってたんだ? おまえの治療優先で来てないが、波川司令達が怒り心頭なんだぞ?」
「ごめんねー。ちょっと散歩してたら迷っただけだから。グフっ。」
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