第八話 使徒も怯えるリリン(人間)!?
[11/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
るか晴れなかの合間にゴジラの背びれが青白く光り輝き、すぐ傍にいる機龍フィアの顔面に向かって大きく口を開いた。
すると機龍フィアも歪んだ下顎を部分を無視して、大きく口を開けた。3式機龍に搭載されていた99式2連装メーサー砲の強化版である、100式メーサー砲を発射するためだ。
ゴジラの熱線と、機龍フィアの100式メーサー砲がぶつかった。
異なるエネルギーのぶつかり合いによる凄まじい閃光が第三新東京を覆い、前線部隊も戦闘状況を見守っていた地下のネルフの方も目を覆った。
光が治まると、機龍フィアとゴジラがお互いにそれなりに距離が離れた位置に仰向けで倒れていた。
ゴジラがゆっくりと起き上がる。顔の片側がさっきの至近距離の砲撃で分厚くて固い皮膚が抉れ、上下の歯が何本か無くなっている。出血は止まっているので、すでにG細胞による再生が起こっているのは間違いない。
少し遅れて機龍フィアが起き上がった。片手で歪んだ下顎を掴み元の位置に戻す。それだけで壊れたはずの関節部や頭部の装甲などが自己修復された。
起き上がったゴジラは、顔の血を煩わしそうに手で乱暴にこすり、機龍フィアを睨んで、唸り声をあげた。
機龍フィアは、グッと身構える体制になり、それに呼応するようにゴジラも同じような形で身構えた。
100メートル級、さらに超重量級の怪獣とその怪獣を模した姿をしたロボットが、その巨体からは想像もできないスピードで動いた。
熱線も近代兵器も使わない、まさに泥仕合。殴り合い、つかみ合い、投げ技。怪獣プロレスなどという単語…、誰が最初に言った?
機龍フィアが押し倒されると、機龍フィアは、鋼鉄の尾っぽを振るい、土を抉って器用にゴジラの横顔に土をぶつけた。目に土が入り怯んだゴジラを押し返して起き上がるとブレードを展開して傷が癒えていない反対側のゴジラの顔を目と一緒に切りつけた。ゴジラは、土で潰された目とブレードで切り付けられた目を押さえて悲痛な鳴き声をあげた。
ゴジラが両目を潰されて怯んでいる間に、機龍フィアは、ぐぐ〜っと頭と背中を後ろにしならせ、次の瞬間、ゴジラの頭部に強烈な頭突きをくらわした。その結果、機龍フィアの額が割れ、左目の部分が砕けた。オイルが垂れ、まるで血の涙のように機龍フィアの顔と首を濡らした。
頭突きをされたゴジラは、バランスを崩して倒れそういなったが、土をくらった眼を薄く開けてなんとか倒れずにすんだ。鼻からボタボタと血が垂れており、先ほどブレードで切られた反対側の目と砲撃で抉られた部分が瘡蓋になっており、瘡蓋はやがて剥がれ落ちて新しい黒い皮膚が現れた。そしてポロポロと折れた歯が落ちて新しい歯が生え変わる。やがて切られて閉じられていた目が開いた。
地球防衛軍も地下のネルフも、固唾をのんで戦いを見守
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ